【パーマをかけると髪が傷む理由】
あなたは「パーマは髪が傷む」
という理由はきいたことはありますか?
今回から「パーマは髪が傷む」理由について
お話をしていきたいと思います。
まずは昨年の今頃、「健康な髪の条件」をお伝えした際に髪の4つの結合について説明しましたね。
50代からの健康な髪の条件とは?
【50代からの髪の基礎知識】
パーマをかける際の薬剤が髪を傷める要因の一つなのです。
パーマ剤は髪をアルカリ性に傾け髪の成分、タンパク質のシスチン結合を切断するのです。
そして再度、パーマ剤を使って髪を健康な状態の酸性に傾け髪の成分、タンパク質を再結合させるのです。
パーマをかけることは板チョコレートを溶かしてハート形のチョコレートに形を変えるイメージです。
パーマ液にはアルカリ性に傾けシスチン結合を切断させる(板チョコレートを溶かす)1剤と酸性に戻し、シスチン結合を復元させる(ハート形のチョコレートに固める)2剤の2種類があります。
〈パーマ1剤の成分〉
1剤には
➀アルカリ剤・・・髪をアルカリ性に傾けることで
髪を膨潤・軟化させて薬剤を髪に浸透させます。
②還元剤・・・・・髪のシスチンケ結合を切断させます。
この2つの成分が主に含まれています。
〈パーマ2剤の成分〉
2剤には
➀酸化剤・・・・・切れたシスチン結合を結合させます。
②㏗調整剤・・・・薬剤のPH値を一定にさせます。
この2つの成分が主に含まれています。
2剤を使用することで
イオン結合
シスチン結合
を健康な髪の状態に戻すはずなのですが
ここが不十分ですと
髪はアルカリ性に傾いたままで膨潤・軟化した状態です。
すると髪のキューティクルも開いたままで髪のタンパク質が流出してしまうのです。
それだけでなくパーマも固定されず髪に強度低下、水分低下にもつながるのです。
髪を一度壊してしまうのですから傷んでしまうのは当然ですよね。
「パーマは髪が傷む」という原因がお分かりいただけたでしょうか?
原因がわかれば改善方法もわかります。
髪を酸性に保ち流出してしまう髪の成分を補ってあげましょう。
そもそもトリートメントって何なの?
【50代からの髪の基礎知識】
少しでも髪の負担を減らしてあげるホームケアが大切です。
自分自身の行動を決めるために自分自身で原因をしっかり知ることはとても大切です。
今回もあなた自身の髪のことをもっともっと知ってくださいね。
“オトナ女子専門の髪の病院”
beauty&health seven+
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50代から 髪の悩みで多いものは 「薄毛」「抜毛」「細毛」 それまで気にしていた 髪のダメージがなくなるわけではなく 髪のダメージが気にならなくなるほど 「薄毛」「抜毛」「細毛」が 深刻な悩みになってくる年齢です。 日本人の髪は平均で10万本はえています。 その中で一日50~150本抜けるといわれています。 これは自然なことで心配しなくても大丈夫です。 けれど短く細い髪が抜けることが多くなってくると 注意が必要です。 それは年齢による ヘアサイクルの変化が原因のひとつです。 ヘアサイクル 髪1本1本には寿命があり、 髪は一定期間成長し終わると 自然に抜けて新しい髪が生えてきます。 その寿命は女性でおよそ4~6年といわれています。 この流れをヘアサイクルと言います。 ヘアサイクルは次の3段階で構成されています。 【成長期】4~6年 毛髪を成長させる時期。 【退行期】2~3週間 毛髪の成長が急速に落ちる時期。 毛球部分が小さくなり表皮に向かって 動き出します。 【休止期】数か月 髪の成長が完全に止まる時期。 髪を作る部分の毛乳頭と毛根は 完全に離れ、いつ抜けてもよい状態になります。 その下で毛乳頭は新しい髪を作る 準備が行われています。 髪が抜けるのはこの休止期です。 50代からの女性は 成長期が減少し、休止期が増加します。 これにより抜毛が増え、髪の本数が減るのです。 さらに年齢とともに 成長期での成長の速度も遅くなるため 髪も細くなり細毛となるのです。 朝起きた時にあなたの枕の抜毛をチェックして! 細くて短い髪の毛が落ちていませんか? そんな髪の毛が多いと感じたら あなたのヘアサイクルが乱れているのかもしれません。 そして ヘアサイクルの乱れは 年齢によるものだけではありません。 また「薄毛」「抜毛」「細毛」も 年齢によるものだけではありません。 年齢とともに増えてくる髪の悩みが 年齢以外が原因であれば むやみに不安になることもなく 解決策を知ることができます。 「髪は心のバロメーター」です。 反対に髪がキレイになれば 心もキレイになれるはず。 次回は年齢以外のお話しを お伝えします。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
今までは髪の構造髪の結合などそもそも髪ってどうなっているの?という内容をお伝えしてきました。 これらをお伝えした理由は、健康な髪になってほしいから。 毎日自分で自分の髪を触っていても、本来の健康な髪をしらないと 「こんなものか」 「この年齢だもの仕方がない」 「とりあえずこのオイルつけておこう」 といったように 自分でどうしたらよいか 自分で何を選択したらよいか わからないまま時間がすぎていってしまいます。 もっと綺麗でいられるのに・・・ 今回は今までの話を理解していただいた上で健康な髪や本来の髪の状態についておさらいとしてお話します。 健康な髪はキューティクルがしっかりと整いなめらか キューティクルが引き締まってハリがある 髪の内部コルテックスに髪のマトリックスが満たされハリとしなやかなツヤがある その理由は 髪が弱酸性(ph4.5~5.5)の状態である髪の主成分であるタンパク質でしっかり満たされている もっと簡単にお伝えすると 今回のキーポイントは2つあります。 1、健康な髪は弱酸性(ph4.5~5.5)である 2、 タンパク質がいっぱい詰まっている 色々難しい話をしてきましたが結局はこの2つが一番大事です。 次回はあなたの髪が傷んでいる理由を探していきます。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
前回は髪と頭皮の汚れを落とすことが目的の シャンプーについてお伝えしました。 今回はシャンプーの後の 『リンス』のお話しです。 【リンスの働き】 リンスは 汚れと一緒に洗い流された頭皮に必要な皮脂を補い、 キューティクルの損傷を防ぎ 毛髪の表面を保護し、 髪に光沢をあたえます。 【リンスの成分】 リンスの成分は シャンプーの成分とあまり変わりません。 違う点は2つ ①界面活性剤の種類が違うこと ②油剤の種類と割合が異なること これによって、 髪の表面を油膜で覆い髪を保護することができるんです。 【保護の仕組み】 リンス成分の界面活性剤のプラスイオンが 髪の表面のマイナスイオンと強く結合し、 リンスに使用されているカチオン界面活性剤の 油に馴染みやすい性質で髪の表面を油膜で覆ってくれます。 リンスをしないと・・・ 本来髪に必要な皮脂を補わないと 髪はパサつきます。 そしてキューティクルにダメージを与え 髪の内部のタンパク質にまで影響を与え 髪を傷めることになってしまいます。 どうですか? 普段、髪がツルツルになるからというだけで 何気なくリンスを使っていませんでしたか? リンスは髪の表面を覆い 保護するために必要なアイテムなんです。 このことを理解した上で、丁寧にリンスを使ってみてくださいね。 追伸: リンスとコンディショナーの違いって何ですか? という質問をよくいただきます。 実は、リンスもコンディショナーも言い方が違うだけで、目的は全く同じなんです。 どういうことかというと、 野球チームで例えると 「ジャイアンツと巨人」って言い方が違うだけで 同じチームのことを言ってますよね? その事と同じなんです。 リンスよりもコンディショナーの方が効果がある、ということではないんです。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
前回は髪の3つの構造のひとつ キューティクルについてお話ししました。 髪の表面のキューティクルが規則正しく整っていると、あなたの髪はツヤツヤです。 今回は髪の中心メデュラと髪の内部を占めるコルテックスについてです。 まずは *メデュラ* 毛髪の芯にある未知の働きのメデュラ! ―――メデュラの特徴――― ・毛髪の芯にある ・網目状の多孔質構造(段ボールの内部を想像してください) ・柔らかいタンパク質の集まり ―――メデュラの役割――― メデュラの働きはまだまだ解明されていないことが多く、一般的に太い髪には存在し細い髪や赤ちゃんの毛には存在しないということがわかっています。 *コルテックス* 髪を弾力のある、しなやかさをキープする元になるコルテックス! ――コルテックスの特徴―― ・髪の80%以上を占め、繊維状のケラチンタンパク質の集合体。 ・コルテックスは、 ①フィブリル(髪の骨組み) ②メラニン色素(髪の色を決める) ③マトリックス(しなやかさを作る) の3つで構成されている。 ・コルテックス一つ一つは細胞膜複合体(CMC)で囲まれている。 ⇒この特徴からわかることは? ・髪の大部分を占めるコルテックスの構造については次回に続く!! 今日のキーポイントは 髪の内部の構造として髪の芯にある未知の働きのメデュラ髪の内部のほとんどを占め、しなやかさをキープするコルテックスがあるということを知っておいてくださいね。 そしてコルテックスには髪の重要な特徴があるということを次回お話ししていきます。 その前に少しだけ・・・ カラーやパーマはこのコルテックスに働きかけて行うものなんです。 髪がパサついたり細くなったりするのもコルテックスに関係します。 理由を知りたい方は次回をお楽しみに。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
髪には通常4~7年の【ヘアサイクル】という寿命を経て自然に抜けていくとお話ししました。 これは自然脱毛といって、心配いらない脱毛ですよとお伝えもしました。 あなたの枕の抜毛、チェックしましたか? 細くて短い髪が抜けていませんでしたか? そんな抜毛が多いときはヘアサイクルが乱れているかもしれません。 ヘアサイクルが乱れて抜毛・細毛が増える要因は一つではありません。 年齢もその要因の一つけれど年齢だけがその要因ではないのです。 ・栄養バランス ・血液の循環不全 ・ストレス ・頭皮トラブル ・生活習慣 ・過度なダイエット これらの要因は相互的に作用することも多く、生活習慣の乱れから栄養バランスも乱れたりストレスから頭皮トラブルやホルモンバランスが乱れることもあります。 要因がわかれば、そこを改善させていきましょう。 自分の抜毛・細毛ののタイプがわかれば余計な不安もなくなるでしょう。 髪に関する誤解や思い込みを直すきっかけにもなります。 自分のケアが正しいのか、間違っているのかもわかります。 間違ったケアはマイナスの蓄積として更に抜毛・細毛を増やすというツケとして回ってくる可能性があります。 一度、自分自身の生活習慣やヘアケアを振り返ってみませんか? 現代の50代は若いと言われています。 それでも子供のこと、親の介護、仕事と家庭のやるべきことに日々追われ、そのうえ自分自身の健康の問題を否応なしに突き付けられる頃。 女性ホルモンの変化で気持ちの面でも敏感になり心身の動揺で更にストレスを感じ髪にも悪循環な環境を与える世代といわれています。 そんな状態であるからこそ回り道をせず、正しくヘアケアを行って解決できることは解決していきましょう。 次回は年齢とそれ以外の6つの要因は髪や頭皮がどのような状態にしているのか具体的にお伝えします。 あなたの頭皮や髪の状態はどのようになっているかぜひ知ってくださいね。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
これまで髪の構造はどうなっているのか? 髪がダメージを受ける要因は何か? についてお話してきましたね。 今回は 外的要因はないけれど、髪がウネウネ モワモワ クルクルしてしまう状態『くせ毛』についてお話しします。 くせ毛の構造 ①以前お話しした髪の結合の一つ シスチン結合が歪んだ状態で結合されていて髪自体も歪みが生じているのです。 シャツのボタンが掛け違えるとシャツにシワが寄りますよね? そんなイメージです。 ②髪の内部の成分コルテックスには水に馴染みやすく柔らかい コルテックス(オルトコルテックス)と水に反発する硬い コルテックス(パラコルテックス)のバランスが均一でないため髪に歪みが生じているんです。 柔らかいスポンジと硬いスポンジが均一に入っていないクッションは、いびつな形になりますよね。 そんなイメージです。 くせ毛の要因 ①毛根の形がすでに曲がった状態で存在している。 ※生クリームの絞り口を星形にすると星形の生クリームが出てくるのと同じで歪んだ形の毛根からは歪んだ髪がはえてくるわけです。 ②生活習慣によるホルモンバランスの乱れ。 ③年齢によるホルモンバランスの乱れ。 ※女性ホルモンの減少や髪の成分の供給が滞ることでコルテックスが減少します。 くせ毛の種類 ①波状毛 波状に大きくうねるくせ毛 髪の柔らかい人に多く見られます。 ②捻転毛 スパイラル状にうねるくせ毛 髪の太い方に多く見られます。 ③縮毛 毛根の歪みによりランダムに縮れたくせ毛 くせ毛の対処法 ①ストレートパーマ 髪の成分を整えながらストレートパーマをすることで髪を健康にしながら自然なヘアスタイルを手に入れます。 ②ヘアケアの見直し 髪の成分を整えることで髪のうねりを改善します。 ひとことで『くせ毛』と言っても自分の髪のくせの原因を意外とご存知ないのではないでしょうか? 髪のことを知ることで健康な髪を手に入れるのと同様に、くせ毛の要因を知ることで、やるべきことが見えてくるはずです。 次回は自宅で毎日使っているシャンプートリートメントについてお話します。 乞うご期待‼️ “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
「髪の悩み」というと「髪のダメージ」ですが じつは ボリュームダウン 薄毛 細毛 抜毛 といった髪の悩みが多いのも見逃せません。 傷みに対しては それなりの対処の仕方を試すことができる、 行動できる (もちろんこれまでお伝えしてきた 「健康な髪」を維持してもらう ヘアケアをただしく行ってくださいね) もしくは かなり傷んでいても自覚がない という理由で何とかできている気持ちにも なれるのですが ボリュームダウン・薄毛・細毛・抜毛に対しては どうしてよいかわからない方が多いのです。 「最近ボリュームが出にくいわ」と思っていたら あっという間に顔全体の印象が変わるほどの薄毛に、 なんてことが多々あります。 「なんとなく」から「はっきり」と感じるまでの 期間はあっという間です。怖いですよね。 そんなことにならないために・・・・ まずは 髪の平均的なことについて 髪の太さ : 0.05mm~0.1mm 髪の本数 : 10万本 毛穴に対して : 一つの毛穴から2~3本 抜毛 : 毎日50~150本抜けます 抜毛の多い季節:夏の終わりから秋 一か月 : 1㎝から1.3㎝のびます 髪がのびやすい時期:春から夏 髪の本数が減れば薄毛にもなります。 髪が細くなれば薄毛にも見えます。 抜毛も増えれば薄毛になります。 ではその原因をあなたは知っていますか? 原因を知らないことで 余計な不安を抱え続けることも じつは更に髪の状態を悪化させることにも つながります。 「髪の状態は心のバロメータ」とも言われています。 あなたの悩みの原因を知ることで 何をしたらよいのかわかりますよ。 そのために次回から 頭皮環境 ヘアサイクル についてお伝えいたします! シャンプーは髪をキレイにするだけではなく 頭皮環境を整えるためにするもの! 抜毛が多い時はフケもきになる! などなど あなたの髪の悩みと照らし合わせて 下さいね。 ちなみに 5月以降のこの時期は 髪がのびるのも早い時期で いつもより髪のまとまりが良くないと感じやすいです。 そして 暑くなったり涼しくなったりと 頭皮の皮脂分泌も不安定な季節です。 しっかりとシャンプーで汚れをとって リンスで皮脂バランスを整えてくださいね。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
自分自身の髪を知ることは少し難しいかもしれませんが、一度知っておくと、あなたの生活の中で髪について迷った時や不安になったときに選択する道標になると思います。 なんだかわからない!と思う方は、記事の最後のキーポイントだけでも覚えていてくださいね。 今回は 《髪の特性①》 髪のPhは酸性です! 前回お話した4つの結合のうちの1つであるイオン結合がしっかりしている状態を等電帯といいます。 この時、髪は4.5Ph~5.5Phであるといえます。 髪が酸性であると髪のキューティクルは、収れんし、キューティクルはしっかりと閉じられています。 一方、ダメージ毛やパーマ・カラーを髪に浸透させる時は髪がアルカリ性に傾き、髪のキューティクルは膨潤しキューティクルが開いています。 髪が健康な条件のうちのひとつは髪が酸性の状態! ということなんですね。 ※Phって何? アルカリ性・酸性といった性質を測る1から14までのものさし。 水素イオン(H+)の濃度が高いか低いかを表しています。 H+が多いと酸性、H+が少ないとアルカリ性、髪は水素イオンが多いので酸性であるといえます。 ちなみに、 酸性の特徴 収れん=引き締まった状態 アルカリの特徴 膨潤=柔らかく緩んだ状態 これも大事です。 今日のキーポイントは、 ・髪は酸性の状態が健康である ・傷んでいるときはアルカリの状態 ・パーマやカラーをする時はアルカリ性に傾くです。 酸性アルカリ性なんて中学生以来勉強してないわ❗️という方がほとんどだと思います笑笑 でも、これって意外と私たちの身近なことに関連しているんです。 油汚れは酸性、水垢はアルカリ性、汚れを落としたいときはその汚れと反対の性質の洗剤を使うといいんです。 是非、日常生活に取り入れてみて下さいね‼️ “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
化学的に髪を知ることで、 なぜ髪にカラーが染まるのか⁉️ なぜ髪にパーマがかかるのか⁉️ なぜ髪にダメージが生じるのか⁉️ そして どうしたら髪が健康な状態になるのか⁉️ がわかるようになります。 知りたくなってきませんか? それでは・・・ 「髪が健康」っていうけど、 一体どういうことなのでしょう⁉️ まずはその条件の一つとして、 《健康な髪の4つの条件》 毛髪は以下の4つの結合がなされていることで、しっかりと健康な状態を保っています。 ◯水素結合 髪が濡れることで結合が切断され、再度乾かすことで再結合されます。 自然乾燥だと結合されず、乱れた状態で再結合されるため、うねりなどが生じる原因になります。 ◯イオン結合 ⊖イオンと⊕イオンの結合です。 健康な髪の状態はPhが弱酸性(4.5~5.5Ph)で、この時、イオン結合がしっかり結合している状態です。 髪のPhが乱れると(パーマ、カラー剤などのお薬で)、イオン結合は切断されます。 ⊖イオンと⊕イオンのバランスが悪くなります。 ※Phとは・・・ 酸性か中性かアルカリ性かを示す単位です。 髪は弱酸性が健康な状態になります。 これ、すごく大事なので是非覚えておいて下さいね‼️ ◯シスチン結合 システイン2分子が結合したもの。 ※システイン(アミノ酸)×2個⇒シスチン(アミノ酸) ※タンパク質は分解するとアミノ酸という小さい単位になります。 アミノ酸が2~100個集まるとポリペプチド(PPT) 100個以上集まるとタンパク質になるんです。 アミノ酸<PPT<タンパク質 というイメージになります。 ◯ペプチド結合 アミノ酸の基本的な結合で一度切断されると、二度と結合されることはありません。 過度なダメージ(枝毛など)がこれにあたります。 いかがでしょうか? 今日のまとめです。 髪は、 4つの結合が良い状態でなされていることで、健康な状態といえるのです。 今日のキーポイントは、 髪はタンパク質の結合が保たれ、 イオン分子によるバランスが保たれ、弱酸性の状態が保たれている‼️ということです。 こんな風にざっくり覚えておいていただければ十分です。 次回は髪の特性についご説明します。 お楽しみに‼️ “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
“髪は、 いくつになっても若くキレイに見られるための命綱” 意外と知らない人が多いのですが、お顔(お肌)には高い化粧品を使ってお手入れをされる方は多いのですが、髪や頭皮には意外と無関心という方がとても多く見受けられます。 お顔をいくらキレイにキープしても、髪がバサバサでキレイな状態でなければ若くもキレイにも見られないのをご存知でしたか? そうなんです… 髪が1番のキレイや若さの元なんです。 だからこれから定期的に、 あなた自身の髪についてもっともっと知っていただくために、髪について詳しく情報をお伝えしていきたいと思います。 《そもそも髪って何?》 人間の身体は毛で覆われていますよね。 頭部を覆う毛、これを『毛髪』といいます。 その毛髪は、 ① 外気の温度差から身体を保護する ② 外的ショックから身体を保護する ③ 長さやデザインを変化させファッション性で貴女を表現する という役割があります。 人間だけが個々にファッションとして楽しめるんですね。 《髪は何でできている?》 主に硬い性質のケラチンタンパク質でできています。 ※このケラチンタンパクはポリペプチドというアミノ酸が結合したものです。 少し難しくなってきましたね。 でも「髪の主成分はタンパク質でできているんだ!」ということを知っておいてくださるだけでも十分です。 タンパク質がキーポイント‼️ “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
今回は髪の内部の80%を占めるコルテックスについてもう少し詳しくお話しします。 コルテックスは、 ①フィブリル ②マトリックス ③細胞膜複合体(CMC) ④メラニン で構成されています。 これらは私たちの身体で例えていうなら、 ①骨格=フィブリル ②お肉=マトリックス ③細胞膜複合体(CMC)=血管 ④肌色=メラニン というイメージです。 そしてこの中でも特に知っておいてもらいたいものが ・マトリックス ・細胞膜複合体 マトリックスは、ケラチンタンパク質で構成され髪のしなやかさ弾力のもとになっています。 マトリックスがなくなるとツヤと潤いがなくなりハリのない髪になってしまいます。 細胞膜複合体はケラチンタンパク質などで構成され、キューティクルとコルテックスをつなぎ更にはマトリックスにもつながっています。 水分を保ち、毛髪に柔軟性を与えています。 そして、パーマやカラーは、細胞膜複合体である血管を通って薬剤をコルテックス内部にいきわたらせ、お肉であるマトリックスに変化を与えているのです。 キューティクルが傷み、しっかりと引き締まった状態でないと細胞膜複合体を通ってマトリックスが外部へ流出してしまいます。 お肉であるマトリックスがスカスカの状態であると、変化を与える物がないので、パーマもキレイにかかりませんし、かかってもすぐにとれてしまいます。 カラーもキレイに染まりませんし、すぐに色落ちしてしまいます。 お肉がスカスカなので、ハリもありませんしツヤもありません。 マトリックスは髪の健康にもパーマのかかりにもカラーの染まり方にもとっても重要な役割を担っていることがわかっていただけたかと思います。 今日のキーポイント マトリックスが満タンでないと髪のハリやツヤが失われる。 マトリックスが満タンでないとパーマやカラーはキレイにかからない。 髪の内部の状態は髪の健康に大いに関係あるんです。 次回はあなたの髪の状態別に、髪に何が起きているのか考えていきましょう。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
シャンプー、リンスのお話をしたので 今回はトリートメントについてです。 シャンプーで髪と頭皮の汚れを落とし リンスで髪と頭皮を保護します。 では トリートメントは〈何のために使う〉のか お話していきます。 トリートメントの働き トリートメントは 髪の内部に働きかけ髪のダメージを補修、 健康な状態に近づけます。 リンス(コンディショナー)は髪の表面だけに働きかけるもの トリートメントは髪の内部にも働きかけるもの と覚えておくとわかりやすいです。 トリートメントの成分 トリートメントの成分は 「髪の内部の補修をする」ことを考えるので そのために必要なものを補う必要があります。 以前、健康な髪の条件は 『髪の内部が髪の主成分タンパク質で満たされている』 とお話ししたことを思い出してください。 トリートメントはリンスの成分とほぼ変わりはありませんが タンパク質成分が多く含まれています。 トリートメントの正しい使い方 ①シャンプーで髪と頭皮を清潔にする ②トリートメントで髪の内部に栄養を浸透させる この順番で使用してください。 髪の表面を覆ってからでは髪の内部に 働きかけづらくなってしまうので 「内部に栄養を入れてから蓋をする」 と覚えておいてくださいね。 この工程を毎日髪のダメージに合ったモノで行ってください。 ダメージが重度の場合は 髪の状態が落ち着くまで 回数を増やして行ってください。 最後に重要なのは使用量です。 使用量を正しく守って髪に塗布することが大切です。 少なすぎては効果がありません。 トリートメントの容量・用法を正しく守って トリートメントの効果を最大限にいかしてくださいね。 トリートメントをする意味は・・・ 髪を傷んだまま放置しておくと どんどんとダメージが進んでいきます。 傷んだ部分からどんどんとタンパク質が流出し ダメージが進行してしまうのです。 それを防ぐためにタンパク質を補給し ダメージの進行を防ぐためにも トリートメントをしてあげてください。 髪が健康な状態になる手助けをしてくれます。 最後に・・・ トリートメントは 今のあなたの髪を 健康な状態にする手助けをしてくれます。 新しく伸びてくるあなたの髪も 健康な状態にするためにも 正しい使用方法で自宅でのケアをしてください。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
抜毛や細毛は年齢とともに、ホルモンバランスの乱れが要因となりヘアサイクルの乱れが原因となります。 これは自分自身ではコントロールできないことです。 けれど他に ・栄養バランス ・血液の循環不全 ・ストレス ・頭皮トラブル ・生活習慣 ・過度なダイエット 6つの要因からヘアサイクルが乱れることが原因となっているともお伝えしました。 これらのことは自分自身でコントロールできることでもあります。 どんな仕組みなのか見ていきましょう。 頭皮には角質・皮脂・細菌などの汚れが付着しています。 これらを放っておくと毛穴を詰まらせ 頭皮角質の新陳代謝や皮脂の分泌に異常をきたします。 皮脂が過剰に分泌されると過酸化脂質となり頭皮の炎症を引き起こします。 新陳代謝がみだれると肉眼で確認できるようなフケとなって毛穴を詰まらせます。 これらのことで毛根機能に影響を及ぼすのです。 その毛根の一部、毛乳頭には多くの末梢血管が入り込んでいてそこから毛母細胞に栄養が送られます。 この栄養によって細胞分裂を繰り返すことができるのですが年齢やストレス、過度なダイエットなどにより 毛細血管を委縮させ、毛母細胞への栄養分の補給を低下させてしまいます。 その結果細胞分裂が正常に行われなくなってしまうのです。 これらがヘアサイクルの乱れる流れです。 簡単にいうと『頭皮の状態と血液の循環はヘアサイクルに多いに関係がある』と覚えておいてください。 頭皮の毛穴をつまらせない! 頭皮の血行を良くする! 頭皮の状態を整えるにはあなたなら何をしますか? 汚れをつけたままにしない そのためにはどんなことをしますか? そう、毎日きちんとシャンプーリンスをしましょう。 血液循環を正常に保つために何をしますか? 髪に必要な栄養をきちんと摂取しましょう。 生活習慣を整えてストレスを軽減しましょう。 マッサージをして直接血液の循環を促しましょう。 どれもこれも今すぐできることでよすね。 できることから始めてみましょう。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
髪の基礎知識編も今回で5回目となりました。 なぜカラーが染まるのか なぜパーマがかかるのか なぜ髪が傷むのか どうしたら髪が蘇るのか それをきちんと自分のこととして 理解してもらうために 少し難しいお話をしてきました。 髪は成分の話 健康な髪の4つの結合の話 健康な髪は酸性という話 髪の色はメラニン色素できまる 覚えていますか? あなたは自分の髪を汚くしたい、傷ませたいなんて思いませんよね❓ それなのに なぜ、 年齢を重ねると髪が傷むのか? 原因がわからなければ、対処や予防のしようがありません。 髪のダメージの原因は6つ ①ヘアカラー、パーマによるダメージ ②紫外線によるダメージ ③熱によるダメージ ④間違った自宅でのシャンプーの使用、ブラッシング、 ⑤カットによるダメージ ⑥年齢によるダメージ ひとつひとつ簡単にみていきましょう。 ➀ヘアカラー、パーマによるダメージ ヘアカラーやパーマの アルカリ剤などの成分によって キューティクルが軟化し剥がれ、 毛髪内部の成分が損傷・流出してしまいます。 ②紫外線によるダメージ 紫外線を浴び続けることで キューティクルが損傷を受け剥がれやすくなり同時にメラニン色素も攻撃し、髪の色まで変えてしまいます。 ③熱によるダメージ アイロンなどの熱は髪の成分、 たんぱく質の変性を引き起こし、 キューティクルと内部のたんぱく質を溶かし固めてしまいます。 例えると、 生卵をゆでて熱を与えると、固くなってゆで卵になりますね! 生肉を焼くと、固くなって焼肉やステーキになりますよね! これがタンパク変性というものです。 ④間違った自宅でのシャンプー使用やブラッシング 髪の特性に合わないシャンプーや 髪の繊維を壊してしまう強いブラッシングによって髪にダメージを与えてしまいます。 さらに言うと、寝ている間にまくらとの摩擦でも髪にダメージを与えてしまうと言われています。 ⑤カットによるダメージ 髪をそぎ落とすようなカットは髪に負担を与えてしまいます。 当店では、ダメージを軽減するためのハサミ✂️にもこだわってカットをしています( ◠‿◠ ) ⑥年齢によるダメージ 年齢と共に髪の美しさを左右する 女性ホルモンの減少により 様々な髪のトラブルを引き起こします。 これらの対策を適切に行うために 自分自身で自分の髪のことを理解してください。 なぜ、 年齢を重ねると髪が傷むのか? 今までお話した内容だけでも、 髪のダメージの原因について理解して頂いたと思いますが・・・・ 次回は髪の構造についてお話していきます。 もっともっと自分自身の髪のことを知っていきましょう。 “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+
前回はパーマが傷む理由をお話ししました。 板チョコを溶かして(1剤) ハートの形に固める(2剤) イメージで髪の形を変える、思い出して見てくださいね♬ では、「パーマはかけることができないのか?」 もちろんかけないほうが髪のダメ―ジを受ける確率は大きく減りますが、柔らかい雰囲気を出すため、髪のボリュームを出すため、などパーマをかけるメリットも多くあります。 そんなときはパーマによるダメージをすくなくするポイントがあります。 ➀パーマをかける前に髪の状態を整える パーマは髪の内部に作用する仕組みなので パーマ液の入り口、キューティクルとパーマ液の 通り道CMCと(CMCについてはこちら↓) 髪ってどんな構造なの?~50代からの髪をキレイに保つための基礎知識~【50代からの髪の基礎知識】 髪を満たしているタンパク質の成分 コルテックスの状態を整えるのです。 ②1剤の選定と扱い あなたの髪の性質にあった1剤の種類を選びます。 1剤を塗布するときは髪に余計な負担をかけないように 強く引っ張たり必要以上に長時間1剤をつけたままに しないようにします。 ③2剤の選定と扱い 髪の状態に合わせた2剤の種類を選びます。 2剤でしっかりと髪の結合、シスチン結合を戻します。 ④パーマをかけた後に髪の状態を整える 髪に残った薬剤をしっかりと取り除きます. パーマかけることで流出したコルテックスやCMC 、 キューティクルを再度整えます。 髪のPH値を健康な髪の状態、酸性に戻します。 PH値を戻すとしイオン結合を再結合冷ます。 最後に髪を髪を乾かして水素結合も再結合させます。 これで髪は健康な髪の状態に限りなく戻せます!! ⑤ホームケア これまでは私達美容室でのポイントでしたが ここからはあなた自身のポイントになります! ご自宅でも髪の状態に合わせてヘアケアの種類を選んでくださいね。 髪の状態を酸性に保つためのシャンプーリンスを使用してください。 せっかく美容室で髪の状態を戻しても再度髪をアルカリ性にしてしまうと髪の成分が流出してパーマのもちにも影響が及んでしまいます。 負担をかけた状態の自分の髪をどうか優しく扱ってあげてください。 扱ったように扱ったものは変化してしまいますよ。 いつも乱暴に話しかける相手はあなたに優しく話しかけてきますか? 雑に扱ったものはそれなりに。 大事に扱ったものは時に想像以上に自分に帰ってきます。 想像以上のキレイな髪があなたのもとに 帰ってきますように・・・ “オトナ女子専門の髪の病院” beauty&health seven+