新型コロナ感染後遺症改善コース
2023年のG.W明けに新型コロナウイルス感染症も5類相当になり、ようやく普通の日常生活が戻ってきた感じがあります。
ただ、その中でも新型コロナウイルス感染症に感染後、いろいろな症状が現れて苦しんでいる方が多いのも事実です。
厚生労働省にも「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について」というサイトがあり、注意喚起しています。
罹患後症状は、新型コロナウイルスに感染した患者さんの内、15〜23%が発症するそうです。
厚生労働省の調査によりますと罹患後症状(いわゆる後遺症)には、以下のようなものがあるようです。
・疲労感、倦怠感
・関節痛、筋肉痛、筋力低下
・咳、喀痰
・息切れ、動悸、胸痛
・脱毛
・記憶障害
・集中力低下
・頭痛
・抑うつ
・嗅覚障害、味覚障害
・下痢、腹痛
・睡眠障害
この中でも、集中力低下による注意散漫や記憶障害があることに注意が必要としています。
帝京大学医学部附属病院の研究により、以下のようなことも分かってきています。
新型コロナウイルスに感染することがトリガーとなり、視床下部性ストレス不耐・疲労症候群や脳室周囲器官制御破綻症候群を引き起こす可能性があるそうです。
これらにより感覚閾値や痛覚過敏を上手くコントロールできなくなり、多彩な罹患後症状が生じるのではないかとしています。
新型コロナウイルス感染症後遺症への鍼灸の効果は?
鍼灸が罹患後症状に効果があるのか確実なことは、やはり現時点では不明というしかありません。
ただ、西洋医学での対処が難しいとされる、いわゆるブレインフォグへの鍼灸が効果的なようです。
他には、嗅覚障害や味覚障害、頭痛、倦怠感、腹痛・下痢などもお役に立てるようです。
これは、鍼刺激により脳機能が向上することが分かっており、それにより新型コロナ感染による脳内ネットワーク障害を改善することが期待できるからと言えます。
また、研究論文も散見されています。
千葉大学大学院により症例報告の形になりますが、COVID-19の罹患後症状としての嗅覚障害に鍼灸をおこない、改善されたとあります。
アメリカの大学病院 Connor Whole Healthにおいても新型コロナウイルス感染症後遺症への鍼灸施術が行われ、一定の効果があったという症例報告があります。