頭痛や肩こりは首周りや肩に細い鍼をして、また肩甲骨の間あたりにお灸をすることが多いです。意外ですが手首や足首あたりのツボも効果があります。 細い鍼を使うのであまり痛くありません。 五十肩について。 「五十肩で腕が上がらなくなったけど、ハリをしたら一発で治ったわ!」という話を聞くことがありますが、実際はそう うまくはゆきません。 五十肩の場合は鍼灸治療でも残念ながら一年から一年半くらいはかかります。ただし、それは鍼灸に限らずどんな治療をしようが決め手はなく、それくらいの時間はかかると考えていただいた方がいいかも知れません。 でもその時間を一人で戦うのは辛いことなので、鍼灸で時々ケアしながら回復を待つということをお勧めします。鍼灸は薬と違って副作用のない、体に優しい治療法ですので長くゆっくり続けるのに向いていると思います。 五十肩の場合は医療保険が適応となるケースもありますのでご相談ください。
この場合は鍼通電療法が効果的です。写真では腰に鍼を刺していますが、お尻の筋肉が震源地となっていることが多いです。腰の痛みはお尻の「中臀筋」坐骨神経痛は「梨状筋」の関連痛です。 病院に行って「腰が痛いんです。」と相談しても、レントゲンで骨に異常がなければ「はいそれならシップをだしておきましょう。」で終わることが多いと思います。 レントゲンを撮って、骨に異常がなければそれは筋肉の痛みの可能性が高いと思いますが、筋肉のことは触ってみないとわからないので、いつも筋肉を触っている、鍼灸院にぜひご相談いただければと思います。 腰が痛くて歩くのも大変な状態で来院された患者さんが、施術後「あら、軽くなった!」とスタスタと歩いて帰られる姿を何度も見送ってまいりました。
鍼灸、とくにお灸は自律神経の乱れを整えるのにとても適していると思います。鬱や不安感にもいいですよ。 ストレスがかかったり、頑張りすぎたりすると自律神経のうちの交感神経が高まります。これは体に「がんばれ!」という指令を出すとともに、一方でジワジワと体を痛めてゆきます。 交感神経が高まっているストレスの状態では背中の筋肉が緊張していることが多いです。鍼をしたり灸をするこてで緊張した筋肉がゆるみ、気持ちもラクになってゆきます。 鍼灸はツボに適度な刺激を与えることで「副交感神経」を高めてリラックスした状態を作り、傷んだ体を修復して行きます。 自律神経のバランスを整えて自己治癒力を高めるのです。 心療内科などに通院されている方も、普段の治療のサポートに鍼灸を加えてみてはいかがでしょうか。
▪️全身倦怠感:お灸がいいと思います。「枇杷の葉灸」というお灸があります。これは枇杷の葉っぱを通してお灸をすることで、枇杷の成分とお灸の成分が体に浸透して効果を発揮するというものです。 ▪️胃腸の不調:これも「枇杷の葉灸」がいと思います。背中の胃腸のツボ、お腹の胃腸のツボにお灸をします。また足のツボにすることもあります。お灸をしながら途中でもお腹がグルグルと動き出すことが多いです。 ▪️呼吸器の不調:胸の筋肉をゆるめたり、お灸で温めます。お灸は香りも良く、息がしやすくなる感じです。風邪のあと咳が長引いたり、息苦しさが続いたりといった場合に良いです。 ▪️耳鳴り・難聴:肩こりの施術を行って、場合によっては耳の周りのツボに鍼通電療法を加えます。 ▪️目の奥の痛み・動眼神経麻痺:目の周りをお灸で温めて、そして目の近くのツボに鍼通電療法を行います。 ▪️冷え:琵琶の葉灸で背中やお腹を温めたり、手足のツボにお灸をして温めたりします。夏場の冷えにもお灸がいいですよ。 ▪️不妊治療のサポート:当院では不妊治療は行っておりませんが、治療のサポートを行っています。鍼灸施術で全身の自律神経を整えたり、お灸で腰やお腹を温めたりしています。普段の治療に鍼灸を加えてみてはいかがでしょうか。 ▪️鬱や不安感の治療のサポート:心療内科などで治療を受けている場合でも鍼灸は有効だと思います。薬物治療だけでは自律神経のバンランスが安定しないという場合に鍼灸を加えてみてはいかがでしょうか。 ▪️癌治療のサポート 癌の手術後や癌治療での自律神経のバランスを整えるのにも鍼灸を併用していただくことをおすすめします。 ▪️パーキンソン病:薬剤で神経を刺激する治療が多いので、同時に鍼灸で神経のバンランスを整えると良いです。 ▪️その他運動機能障害など:ぜひご相談ください。