頭痛の施術例

頭痛の多くは首や肩の周辺の筋肉と関連しています。 頭の後ろの方の頭痛は後頭下筋群との関連があることが多いです。圧痛のある部分を中心に鍼をして10分ほど置鍼します。頭が軽くなったり、視界がパッと開けたりします。 また側頭部や目の奥の辛い痛みは首の横の胸鎖乳突筋との関連があります。耳の下から鎖骨のほうに縦にまっすぐある筋肉です。自分んでもほぐしやすいので、指で挟んでやさしく揉んでみてください。 頭痛のつらい時は当然鎮痛剤などの薬が必要ですが、あまり薬を飲みたくないという方は鍼灸を試してみるのもいいですよ。いちど当院にお越しください。

肩こり・肩の痛みの施術例

この例は肩甲骨の間の筋肉に対する鍼灸施術です。菱形筋へ鍼をして灸もしています。 肩こりには他にも僧帽筋、肩甲挙筋などが関連することが多く、肩の痛みとなると、肩甲骨の表面、背中側の棘上筋・棘下筋、もしくは肩甲下筋が関連するケースが多いです。 肩の痛みの場合。 例えば腕を横に上げていくとき、水平になる前後で肩の痛みを感じる場合は棘上筋、肩関節の前側に痛みを感じる場合は棘下筋、そして肩全体がモゲるほど痛く、手首も痛い場合は肩甲下筋を痛めている可能性があります。 痛みがある場合は鍼通電療法が効果的です。 五十肩について。 「五十肩で腕が上がらなくなったけど、ハリをしたら一発で治ったわ!」という話を聞くことがありますが、実際はそう うまくはゆきません。 五十肩の場合は鍼灸治療でも残念ながら一年から一年半くらいはかかります。ただし、それは鍼灸に限らずどんな治療をしようが決め手はなく、それくらいの時間はかかると考えていただいた方がいいかも知れません。 でもその時間を一人で戦うのは辛いことなので、鍼灸で時々ケアしながら回復を待つということをお勧めします。鍼灸は薬と違って副作用のない、体に優しい治療法ですので長くゆっくり続けるのに向いていると思います。 五十肩の場合は医療保険が適応となるケースもありますのでご相談ください。

腰痛・坐骨神経痛の施術例

ひとことで腰痛といっても、具体的に聞いてみると、それは背骨に沿った痛みであったり、脇腹に近い方であったり、また太ももにかけての痛みであったりと、実は痛みの場所も、痛み方もさまざまです。 腰の後ろの方が痛い時は、腰方形筋や多裂筋、またお尻の中臀筋の関連痛であることが多く、太ももにかけての坐骨神経痛はほとんどがお尻の梨状筋の関連痛です。 またお尻から膝にかけて足の外側が痛い時はお尻の小臀筋を疑います。 このように当院では痛みの場所を聞いてその原因となる筋肉に鍼をしたり、より効果の高い鍼通電療法を行ったりしています。 病院に行って「腰が痛いんです。」と相談しても、レントゲンで骨に異常がなければ「はいそれならシップをだしておきましょう。」で終わることが多いと思います。 レントゲンを撮って、骨に異常がなければそれは筋肉の痛みの可能性が高いと思いますが、筋肉のことは触ってみないとわからないので、いつも筋肉を触っている、鍼灸院にぜひご相談いただければと思います。 腰が痛くて歩くのも大変な状態で来院された患者さんが、施術後「あら、軽くなった!」とスタスタと歩いて帰られる姿を何度も見送ってまいりました。

自律神経の乱れへの施術例

鍼灸マッサージは自律神経の乱れを整えるのにとても適したメソッドです。鬱や不安感にも鍼灸がいいです。 ストレスがかかったり、頑張りすぎたりすると自律神経のうちの交感神経が高まります。これは体に「がんばれ!」という指令を出すとともに、一方でジワジワと体を痛めてゆきます。 鍼灸はツボに適度な刺激を与えることで「副交感神経」を高めてリラックスした状態を作り、傷んだ体を修復して行きます。 自律神経のバランスを整えて自己治癒力を高めるのです。 心療内科などに通院されている方も、普段の治療のサポートに鍼灸を加えてみてはいかがでしょうか。