米
三原の管内では、南北に連なる約400mの標高差を活かし、多様な気候風土と環境に調和したお米の生産が行われています。
北部の久井高原地帯では、備南の最高峰である宇根山に抱かれた肥沃な大地において、分水嶺から流れ込む清流と高標高地ならではの昼夜の寒暖差により、味わい深いお米が育まれています。
また、南部の平野部では、古くから人間の生活を支えてきた沼田川水系や賀茂川水系からの潤沢な流下水や、幾多のため池に蓄えられた天水などの豊富な水の恵みが個性ある米を実らせます。
近年では、次代の稲作に向け、ドローンやIOTなどの技術導入に取り組んでいます。
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往時の塩田跡に広がる竹原地域のぶどう畑。熟期になると地域一帯にぶどうの甘い香りが広がります。 キャンベル・アーリーと呼ばれる種を原種にもつ竹原のぶどう栽培は1870年代に始まったといわれ、かつては甲府や岡山をもしのぐ品質を誇り、その名を馳せました。その品質の高さを証明するかのように、赤玉ポートワインの原料にもなり、その芳醇な香りは竹原キャンベルの特徴となっています。
<広島わけぎ> 穏やかにきらめく海と点在する島々が織りなす景観は、まさに風光明媚のひとことです。瀬戸内特有の温暖な気候と瀬戸内海沿岸のミネラル分を多く含んだ砂質土壌が、「広島わけぎ」特有の香りと甘みを醸成します。 「広島わけぎ」の歴史は古く、明治の初期から栽培されてきました。その独特な栽培方法から、先祖伝来的に栽培技術と品種特性が現代に継承されてきています。 また、わけぎは株分かれして生長するさまから、子孫繁栄、家内安全の縁起物として食され、京阪神では雛祭りにわけぎの白和えを食べる慣わしがあります。
<竹原 吉名の赤土じゃがいも> 瀬戸内海のオーシャンビューを背景に、じゃがいもの葉の緑と花の白が織り成すコントラストは、名産地、竹原市吉名地域の名勝です。 吉名地域のじゃがいも栽培は100年以上の歴史を誇り、この地域特有の赤土で栽培されたじゃがいもは、緻密で弾力があり甘みのある果肉が特徴的です。 かつては「まるよし」ブランドとして全国にその名を馳せ、その誇りと類稀な栽培環境は現代にも継承されています。 <久井 加工用じゃがいも> 宇根山山麓につながる肥沃な久井高原大地では、機械化一貫体系による効率的な大規模じゃがいも栽培が行われています。 なかでも、県内唯一となる自走式ポテトハーベスタによる収穫のその迫力とスケールは、壮観です。 毎年、お盆前には「久井町産ポテトチップス」が地場スーパーの店頭に並びます。
「西條柿」と並ぶ三原市深地域の名産「桃」。深地域特有の気候風土から生まれる名産品の中でも、秋の柿、夏の桃はその名を広く知られています。桃の香りや甘みは、日照時間、気温、気温の寒暖差、土壌条件、水はけの良否など、またそのバランスによって大きく影響を受けますが、深地域の土地柄は桃の栽培に適しており、その芳醇な香りとデリケートな甘みは、唯一無二なものです。