1915年

ある夏の日曜日。拵えたあずきを桶に入れ保存したところ種の周りが少ししゃりっと凍っていた。 どうだろう?と味見してみた。すると何だかなかなかいけるじゃないか。 それでは、少々甘いので砂糖を減らし、もう一度桶に入れて保存した。 すると翌朝、そこには大変美味しいものがあった。真向いの髪結いさんの蔦堀井のこくりょうという人があずきの羊羹を小倉羊羹と言うから小倉アイスが良かろう。と命名された。