鼻炎の際の薬について

急性鼻炎の際には去痰剤といって粘液の粘稠度をさげる(鼻汁を柔らかくする)薬が使われます。またアレルギー性鼻炎の場合は抗アレルギー薬やステロイド点鼻液、抗ロイコトリエン拮抗薬といった種類の薬剤がよく使われます。鼻炎の重症度や年齢、喘息の有無等によって使い分けがあります。多くの場合、治療のガイドラインに沿って薬が処方されるため病院によって薬の内容が大きく変わることはありません。外来にて「前の病院でもらった薬が全然効かない」とのお話をよく聞きますが、お薬の効果を最大限に発揮するための工夫が重要と考えます。外来では内服薬や点鼻液を使うタイミングなどご説明させていただきます。

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鼻のかみ方

鼻のかみ方が強すぎると、耳痛や中耳炎、めまいを起こすことがあります。正しい”鼻かみ”は①片方ずつ、②ゆっくり小刻みにかむという点がポイントです。また③鼻翼を軽く押さえて出口を狭くした方がゆっくり弱い圧で長くかむことができます。

アレルギー性鼻炎の検査

ドロップスクリーンという検査機器で、血液1滴から41種類のアレルギー検査を行う事が可能になりました。指先からの一滴の血液で花粉・食物・動物アレルギーのスクリーニングが行えます。 約30分で検査結果が出ます。費用は3割負担の方は5000円程かかります。検査ご希望の方はお声かけ下さい。

鼻炎・副鼻腔炎について

鼻から吸った細菌、ウイルス、ほこりなどは鼻の粘膜でキャッチされます。キャッチされた汚れは鼻汁につつまれ排泄されます。ところが鼻すすりを行っていると汚れが排泄されず鼻の奥にたまり、炎症反応が強くなっていきます。その結果副鼻腔炎(症状:臭い、鼻がつまる、頭が痛い、鼻で息ができない…等)や滲出性中耳炎(症状:聞こえにくい、耳が痛い…等)を発症します。副鼻腔炎をこじらせると手術が必要となることもあります。普段より”鼻すすり”を控えて正しい”鼻かみ”ができるように心がけましょう。