Aエネルギー源としての核融合の実現可能性を証明することを目的とした大規模な科学実験です。ITERは現在、南フランスに建設中で、中国、EU、インド、日本、韓国、ロシア、米国の7極が資金と科学的資源を結集し、史上最大の核融合炉を建設するという前例のない国際的な取り組みを進めています。ITERは発電こそしませんが、核融合炉を商業用に設計できるよう、科学的・技術的に重要な課題を解決することを目指しています。
AQ値(核融合増倍率またはエネルギー増倍率)とは、核融合反応で発生するパワーと、核融合反応を持続させるためにトカマク内に注入する外部からの加熱パワーの比率のことです。
ITERの目標であるQ≥10は、加熱システムによる入力(50MW)の10倍の熱出力(500MW)を実現することを意味しています。A2011年の東日本大震災で起きた核分裂炉の事故は、ITERでは起こりえません。核分裂炉と核融合炉は物理的にも技術的にも根本的に異なる仕組みで運転しているからです。
核融合炉では炉内に常に存在する燃料は限られ、ITERの燃料は重水素とトリチウムのプラズマであるガス状の混合物です。核融合反応の維持には、燃料の継続的な供給が必要です。何らかの理由で燃料の供給が途絶えれば、核融合反応はただちに停止します。AITER機構の様々なタイプの公募を通して働きながら関わることができます。
1. ITER機構職員:任期付き正職員
2. インターンシップ:現役博士/修士/学士学生の短期~長期参加
3. ポスドクフェローシップ:博士課程修了者対象を対象とした研究(修了条件有り)
4. ITERプロジェクトアソシエイツ(IPA):企業に籍を置いてITERで働く制度
5. 外部委託 / エキスパートA公募の内容は機械エンジニアリングから電気エンジニアリング、またアドミニストレーションの業務まで多岐に渡り、公募内容に応じて核融合の専門家でなくともご応募いただけます。
応募の判断はJob Descriptionに基づいて、応募者の専門性とITER機構が求める専門性とが合致、あるいは近いことが応募を判断する大切なポイントです。
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