截拳道(ジークンドー)

武術家にして俳優であるブルース・リーが創設した近代武術。 詠春拳をその礎とし、ブルース・リーの手により様々な伝統武術や格闘技のエッセンスが融合され、全局面対応の近代的総合武術(Modern Martial-Arts)として誕生した。 その経緯により、伝統的な武術の秘伝と、近代的な格闘技の即応性を併せ持つという特色がある。 現在、世界中に存在する各截拳道団体は、それぞれオリジナル派とコンセプト派の2つに大きく分けられるが、Deffic IMMFはコンセプト派の流れを汲む。 Defficの截拳道は、その技術体系を構成する要素の一つ一つについて、ブルース・リー師祖の截拳道創設当初の理念(Concept)に基づき再分解・精製・取捨選択を重ねることにより、独自の超実戦的武術として再構成・発展させた「ハイブリッド・ジークンドー」とも呼べるものである。

詠春拳

広東省を中心に伝承されていた、徒手武術を主とする中国武術。 近年では映像作品等により、葉問(イップ・マン)派詠春拳が有名である。 女性武術家である巌詠春が開祖であるという説があり、短橋狭馬と呼ばれるコンパクトな構えと動作が特徴の一つ。 動体視力や反射神経よりも、接触感覚・空間認識をより重視し、戦いにおいては相手の攻撃動作を抑制しつつ攻撃を加えるという独特な戦術を用いるため、至近距離での攻防において強力なアドバンテージを持つ。 その直截的な戦闘理論や即応性の高さから、他の武術や格闘技にその技術や理論を採用される例も多く、ブルース・リーは少年期に学んだ詠春拳を基に截拳道を構築した。 Defficでは詠春拳を、截拳道系団体としては異例とも言える専門的なレベルで修練し、そのエッセンスを独自の技術体系に高い水準でインストールすることを目的としている。

シラット

東南アジア(主にインドネシアやマレーシア)で行われる伝統的な武術。 その歴史は古く、様々な流派が数多くが存在するが、現在広く伝えられている「近代シラット」は、手数の多彩さと攻撃性の高さが特徴であり、近年、国内外を問わずアクション系作品に登場する機会も増え、徐々に認知度が上がっている。 武器を用いた技術も多く、特にカランビットと呼ばれる鎌状のナイフが有名であり、他にもマチェット(鉈)やサロン(布製の帯)、スティック(短棒)などを用いる。 東洋武術に多く見られる、肘や膝を活用する技術についてもシラットは非常に多彩であり、その実戦での有効性に注目した各国の軍隊や法執行機関に戦闘術として採用される例も増えている。 Defficでは、シラットの圧倒的な攻撃力と、「One Skill, All Weapons(ひとつの技で、全ての武器を)」の理念を追求し、簡潔かつ強力な戦闘技術として導入、技術体系を構成する主要素の一つとしている。