根管治療
根の治療中は、唾液を入れないことが大事になります。当院では、特殊なバキューム、ブロック、ラバーダムなどで隔離した状態で治療しています。
根の治療後2〜3日は、違和感程度の痛みがあることが多くあります。
フレアアップというはげしい症状が10%未満で生じます。症状が出た場合、受診して頂き、内圧を下げる、洗浄、服薬が必要になる場合もあります。
根管治療は、神経を始めてとったケースで2〜3回、細菌感染している根管治療で3〜10回程度治療を要します。治癒の時間も考慮し1〜2週程度の間隔で受診しましょう。
根管治療中は、物理的な刺激は極力さけるようにしましょう。打撲や炎症している部位を安静にするのと同じです。その部分でなるべく硬いものなどを咬まないようにするのが重要です。
根の治療成績は文献によると以下のとおりです。再根管治療になると、専門医や高次医療機関での加療でもこの成績は大きく変わらないと言われています。細菌との戦いであるため、5年程度の期間で一定割合の方が再治療になることが報告されています。
神経をとる治療 80-90%
感染根管治療(初回) 60-70%
再根管治療 40%
根管治療後は、被せ物にするのが歯の保存の基本です。エナメル質の残っている量や咬み合わせによってご提案します。根管治療中から被せ物などの種類も検討しておきましょう。術後の被せ物やつめ物などの再建処置は、歯肉の炎症がないことが大切です。歯周のケアもできる限り行いましょう。