従来のシロアリは地下シロアリとも呼ばれ地中から侵入してくるものでした。なのでシロアリ対策というと1階床下の処理が基本でした。しかし近年外来種のアメリカカンザイシロアリという種の被害が急拡大しています。特に横浜や横須賀の一部エリアは顕著でどんどん生息域を拡げそうな危険な状況です。一般的なシロアリは湿った木材のみを食害するのですが、カンザイシロアリは「乾材」から来ていて乾いた木材でも平気で食べます。また、飛翔して家の上部から侵入して小屋裏などでゆっくり増えていくため被害に気付く頃にはかなり数も増え被害が想像以上に拡がっている、という場合がほとんどです。気が付くきっかけは木屑のような糞で掃除してもしてもやたら木屑が…とか盛り塩のように見える糞の山を見て異変に気付く、といった感じです。 天井裏や壁の中にいるため薬剤をじゃんじゃん撒くわけにもいかず、通常のシロアリ業者さんでも対応を嫌う傾向にあります。薬剤の効果も数年程度でなくなるためあちらを処理したらこちらに移動、こちらをやればあちらに…と家の中でイタチごっことなり言うなれば不治の病状態になってしまいます。 このように非常に対応が困難な相手ですが、弊社では健康被害が出ないよう自然素材ホウ酸を主として最適な方法を検討します。 もし写真のような羽アリ(頭や背中あたりが赤いのが特徴)や糞らしきものを見かけたら一度ご連絡くださればと思います。
昨今、中古住宅の売買が活発になっています。国も中古住宅の流通に力を入れていく方向性を打ち出していますね。特に個人の方でもご自身で物件を見つけて購入、そのままご自身で住んだり賃貸に出したりという事も珍しくなくなりました。ただ、やはり住まいというのは生活の中心ですので立地や価格、デザイン、間取りなどで判断してしまうのはとてもリスクがあります。 どんなリスクが潜んでいるかは表面上特に一般の方には分かりようがありません。 事実、住んでみてしばらく経ってから雨漏りやシロアリ被害、地盤の沈下に関係する傾きなど様々なトラブルに直面する例も少なくありません。契約時に細かく記載された約款や免責事項などに注意深く目を通す方も少ないでしょう。また、法律的な知識認識を求められる事もあり、トラブルがあっても多くの場合対処法も分からず結局多額の費用をかけて対応せざるを得ない状況となる事もあります。 そんな不用なトラブルはどうすれば防ぐ事ができるのか?といった時に是非"ホームインスペクション"という選択肢を知っておいて頂きたいと思います。 ホームインスペクションは購入ご検討時にご依頼頂くものです。まだ検討段階ですので調査に多額の費用は掛けたくないとお考えのはずです。また、まだ購入したわけでもないので、勝手にあちこち壊したりもできません。何かを壊したりはがしたりすることなく(非破壊といいます)プロの目で潜む危険因子を探したり劣化状態や今後必要となるメンテナンスなどを助言させて頂く事が可能です。当然ながら非破壊ですので全てを見通せるわけではありませんが、重大な欠陥やその痕跡、兆候などを知識・経験を基に見極めます。また、あまり重視されず住まわれた後に気付かれる方も多いですが、実は住まいは夏や冬など季節毎などの住まい心地も健康にも直結するため極めて重要です。その他化学物質で悩まれる方や侵入してくる虫で悩まれる方・・・ とにかく住まいには想像以上に様々なリスク、ストレス要因がある事を是非知っておいて頂きたいと願います。 「人と住まいの幸せな関係構築」そのお手伝いができれば幸いです。