胆泥とは、胆のうの中で、濃縮が進みすぎて滞留してしまっている胆汁のことです。
粘度が高くなり「泥のよう」であることから、そう呼ばれています。
犬によく見られます。

まずお伝えしたいのは、胆泥があってもすべてが問題になるわけではないということです。
不安になりすぎたり、食事制限を厳しくしすぎたりして、本人にストレスをかけることになってはいけません。
犬自身は胆泥があるからといって落ち込んだりしません。
不安が伝えてしまうのは私たちです。

しかしあまりに胆泥が溜まりすぎていたり、だんだんと増えてきているときは対策を講じましょう。

動物病院では、将来のリスクが高いと判断される場合に手術を勧めてくるのが一般的です。
胆のうを摘出しても日常生活に大きな問題は起こりにくいのですが、もちろん以前よりも食事に気を遣ったり、場合によっては好きなものを制限するよう指示されるでしょう。
どうしても喜びの一部を奪ってしまうために、日頃から胆泥を貯めない生活を心がけておくと良いです。

ネット情報などから誤った食事法を取り入れてしまうと、逆に胆汁が出にくくなる子がいるために注意しましょう。
そうした食事法が胆泥の原因になっているのでは?と感じるケースもあります。

胆泥で長く困っているとき、対症療法だけではなく本質にアプローチしてまいりましょう。