• この度、エルメス・シェーヌダンクルの一コマ外しのご依頼のためご来店いただきましたオーナー様ありがとうございました。

    今回承りましたご依頼のお品物の歴史と作業工程を以下にまとめました。

    ・エルメス シェーヌダンクルの歴史
    エルメスは、1837年にフランスのパリで誕生しました。その後の時代を経て、エルメスは高級皮革製品やアクセサリー、時計などの多岐にわたるアイテムで世界中のファッショニスタからの賞賛を受けてきました。その中でも、シェーヌダンクルはエルメスのアイコニックなアイテムとして長い歴史を持っています。
    シェーヌダンクルは、その名が示す通り、フレンチで「アンカーチェーン」という意味を持つこのブレスレットは、アンカーチェーンのデザインを取り入れています。このデザインは、船のアンカーを固定するための鎖をモチーフとしており、力強さと洗練を併せ持ったデザインとして多くの人々に愛されてきました。



    20世紀中頃、エルメスがジュエリーの分野へと進出する際、シェーヌダンクルはその先駆けとなるコレクションの一つとして発表されました。当初は、シンプルながらも卓越したクラフトマンシップを感じさせるデザインとして、特に女性たちの間で瞬く間に人気を博しました。



    その後、エルメスはシェーヌダンクルをベースに様々なバリエーションを発表。ゴールドやシルバー、ダイヤモンドをセッティングしたものなど、さまざまなスタイルが展開されてきました。このブレスレットは、エルメスの伝統的なクラフトマンシップと革新的なデザインが融合した、まさにブランドのシンボルとも言えるアイテムとなっています。



    締めくくりとして、シェーヌダンクルはエルメスの歴史とともに歩んできた、時代を超えた普遍的な美しさを持つブレスレットです。その洗練されたデザインとブランドの哲学が息づくこのアイテムは、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。



    ・エルメス シェーヌダンクル コマ外し作業手順



    適切なツールの用意:

    糸鋸、保護クロス、小さなバイスやクランプ、拡大鏡、そして細工用の金属ファイルを用意します。



    作業場所の確保:

    滑りにくい保護クロスを平らなテーブル上に広げ、シェーヌダンクルをその上に置きます。明るく、落ち着いた場所での作業がベストです。



    コマの固定:

    バイスやクランプを使用して、取り外したいコマの部分をしっかりと固定します。この際、ブレスレットを傷つけないよう注意が必要です。



    糸鋸を使用:

    溶接された部分に糸鋸を当て、ゆっくりと鋸を動かしながらコマを切り離します。この工程では手を滑らせないよう、また金属を過度に熱くしないよう注意が求められます。



    仕上げ:

    コマを切り離した後、細工用の金属ファイルを使用して、切断した部分のギザギザや尖った部分を滑らかに仕上げます。



    きれいに保つ:

    作業後は、ブレスレットを柔らかい布で丁寧に拭き取り、残存する金属粉を取り除きます。



    このような精密な作業は専門的な技術と経験が必要です。自信がない場合や間違った方法で傷つけるリスクを避けたい場合は、専門家に依頼することを強くお勧めします。



    ・まとめ



    歴史のあるジュエリーが蘇るお手伝いをさせていただき私どもも光栄でございます。

    またのご来店を心よりお待ち申し上げております。

  • 「はらじゅく時計宝石修理研究所」へのご愛顧、心より感謝申し上げます。先日、お客様から「カルティエ バロンブルー」のメンテナンスのご依頼を承り、高品質なオーバーホールを実施いたしました。

    「カルティエ バロンブルー」は、その名の通り、カルティエブランドの象徴的な時計の一つであり、流麗なデザインと高度な技術が融合された逸品です。カルティエという名前を耳にすると、その贅沢さや歴史的背景におけるブランドイメージを多くの方が抱くでしょう。

    カルティエの根幹を成す歴史は、1847年、ルイ=フランソワ・カルティエがパリでジュエリーショップを開業したことに始まります。そして、バロンブルーは、その長い歴史の中で磨かれた技術と伝統、そして独特の美学を持つモデルとして知られています。

    当研究所では、「カルティエ バロンブルー」を手にするたびに、その洗練されたデザインと、時代を超えて受け継がれる精緻なメカニズムの魅力に触れることができます。そして、オーバーホールは、その美しさと正確な動作を長く保つための「大掃除」とも言える大切なプロセスです。

    今回のメンテナンスでは、「カルティエ バロンブルー」の独自の部品や構造を詳細にチェックし、それぞれの部品の背後にあるストーリーと深い背景を再認識することができました。

    「はらじゅく時計宝石修理研究所」として、カルティエの「バロンブルー」を始め、各種ブランドの時計をお客様に最良の状態でお返しできるよう、引き続き努力してまいります。今後とも変わらぬご愛顧、どうぞよろしくお願い申し上げます。

  • 「はらじゅく時計宝石修理研究所」へのご愛顧、心より感謝申し上げます。先日、お客様のご要望にお応えし、カルティエの時計のオーバーホールを実施いたしました。

    カルティエという名を耳にすると、多くの方は、その贅沢さ、そして歴史的背景におけるブランドの強力なイメージを持っていることでしょう。

    カルティエの歴史は、1847年、ルイ=フランソワ・カルティエがパリで小さなジュエリーショップを開業したことから始まりました。その後、20世紀初頭にはヨーロッパのロイヤルファミリーや名門貴族へのジュエリー提供で名を馳せました。その中でも、1904年には航空のパイオニア、アルベルト・サントス=デュモンへ特製のリストウォッチを提供するなど、時計の分野でもその名は轟いていました。

    このような輝かしい歴史を持つカルティエの時計は、独特のデザインと、時代を超えて継承される精密なメカニズムで、多くのセレブリティやロイヤルファミリーからの信頼と愛用を受けています。当研究所でも、その時計を手にする度に、その卓越した技術と伝統を感じずにはいられません。

    オーバーホールは、時計の「大掃除」のようなものと考えていただければと思います。特に、カルティエのような高級時計は、微細な部品の数や複雑さから、定期的なメンテナンスが必須です。時計の正確な動作やデザインの美しさを長く保つためには、こうした定期的なケアが不可欠です。

    今回のオーバーホールにおいても、カルティエの長い歴史と経験から生まれた独自の部品や構造を目の当たりにし、それぞれの部品が持つストーリーや背景を感じることができました。

    このような伝統と歴史を背負った時計を扱う際の責任感と、お客様からの信頼に応えるための技術的な取り組みを、これからも継続して参ります。

    「はらじゅく時計宝石修理研究所」として、今後もカルティエをはじめとする各ブランドの時計を最高の状態でお返しできるよう、尽力してまいります。変わらぬご愛顧、どうぞよろしくお願い申し上げます。