日本玩具博物館

1974年設立。日本の郷土玩具や近代玩具、神戸人形、ちりめん細工、世界160ヶ国の玩具や人形など9万点超のコレクションを所蔵。 テーマに合わせて展示内容が随時入れ替わる常設展のほか、企画展・特別展を開催。玩具の持つ歴史的、文化史的価値に光をあて、後世に伝えることを目的として様々な活動を行なっています。 ミシュラン・グリーンガイド二つ星認定

ちりめん細工

着物を裁った縮緬の残り裂を縫いつないで作る花や鳥、動物、人形、器物の形をした小さな袋物、「押絵」で飾られた巾着や小箱、懐中物などの裁縫お細工物を「ちりめん細工」と呼んでいます。 江戸時代後半、裕福な階層に属する女性たちの手によって作られ始め、琴爪、香、お守り入れなどとして使用されたものです。 明治時代に入ると、女学校の家庭科教材としても取り上げられ、小さな布裂をも大切にする心、四季折々の情景を暮らしに取り入れる感性が育まれました。 けれども、日本女性のもの作りの技と心、日本古来の美意識が込められた細工物の世界も、着物文化の衰退と戦争による社会の混乱によって、すっかり忘れ去られてしまったのです。 裁縫お細工物に見られる斬新な造形感覚に感動した日本玩具博物館では、古作品や文献の収集、さらに展示や技術伝承活動を通して、この分野の復興を目指してきました。 お細工物には、伸縮性のある「縮緬」がよく使われることから、当館ではこれらを「ちりめん細工」と名付けましたが、やがてこの名称が定着して全国に広がりを見せました。 2021年6月、ちりめん細工のホームページがリニューアルされます。ご利用者のみなさまに、より見やすく、また、情報を分かりやすくお伝えできるホームページとなるようにデザインやメニュー構成を見直し、新コンテンツも追加しました。これまで以上に、みなさまに使いやすいサイトを目指し、内容を充実して参ります。

ちりめん細工オンラインショップ

ちりめん細工には薄くて伸縮性があり、風合いも良いものが適しているため古布(江戸時代~大正時代頃)が使われてきましたが、古布は希少です。 ちりめん細工の普及のために、薄くて伸縮性のある明治時代の二越縮緬が不可欠になり、1996年頃から本場の機屋と取り組み、その二越縮緬の復元に成功。伸縮性とやさしい風合いは、古布とかわりません。 さらに、京友禅の染屋と明治時代の型友禅の再現に取り組み、新しく型を起こしました。 単色の他に吉祥文様の柄を用いた多色柄が特色です。伝統的な和柄で、主に四季折々の花が描かれた模様や縁起の良い模様など約250点の柄縮緬を取り扱っています。 令和2年の新型コロナウイルス感染症の発生と感染拡大により、「非接触」のオンラインショップに取り組むことになりました。クレジットカード決済やコンビニ(Pay-easy)決済などができるようになります。

当館のご利用案内

館内マップや入館料・開館時間、アクセス、ミュージアムショップ、ニューズレターについてご案内しています。