家族信託・民事信託に特化した専門サイトです。 当事務所の司法書士は、民事信託士であり、家族信託専門士でもある全国的にも数少ない司法書士です。 解決事例や活用事例、コラムを更新しています。
司法書士として、20年以上仕事をしていて、相談に乗らせてもらう相談者様は、結局、何かの問題にぶち当たってから動き出される方がほとんどという現状です。どこかのテレビやラジオ、新聞や雑誌で、自分自身の現状から誰か専門家の話をセミナーや相談会で聞きに行こうと動きだす方はまだまだ少ないと思います。 そういう方に向けて、我々の事務所でも、常に情報発信はできる限りしていきたいと考えてきて、2009年から継続している優遊ブログでは、数多くの法律改正や取組事例などの紹介を行ってきました。しかし、この情報は、そういう情報をある程度ご存知の方だけが検索によりたどり着く内容です。結局、僕自身の身近な方であっても、知っていたら将来揉めなくて済むような、簡単な対策があるということすら、伝えきれていない状態です。 その為に、どうしたら、そういう方に情報が伝わるのかということを考えながら、最近の事務所のお客様には、事務所の公式LINEやメール自動配信サービスなどで直接配信させて頂くことをしておりますが、ご自身にとって重要な記事でもスルーされていらっしゃることも多いだろうことを想像しております。 ある意味、そういう情報にアンテナを張っていない方は、単純に相続という言葉に対しても、よく分からないし、めんどくさいし先延ばしするか、そのことにも気づいていない状態で、困難な現実にぶつかって初めて、あの時、対策していたら良かったのにということも結構あります。 そんな折、出版社である灯光舎さんより、執筆依頼を頂き、最初は、僕には無理ですよって固辞していたのですが、折角の機会を頂けたことに感謝し、次なる情報発信の手段として、自分の周りの方には、簡単な対策で相続紛争、面倒相続を回避できるような、相続に関するケアレスミスを無くしてもらいたいということを伝えたいと思うに至りました。 巷にあふれる相続関連の本は、相続に困った方や直面した方が読むような対策本がほとんどだと思います。その対策が必要であることを知らない方にそれをどう伝えるか。これが、今回の執筆のテーマでした。 その為には、僕自身のプライベートの体験や対策も含め、もちろん司法書士として経験した事例を紹介しながら、読者様の現状に、ちょっとでも被るようなことに触れてもらうことで、相続のことをちょっとだけシンプルに考えてほしいというメッセージを綴りました。 相続で絶対揉めるケースというのは、何の対策をしても揉める場合ももちろんあります。揉めるにも程度がありますので、まだマシということのきっかけにもなります。 逆に、簡単な対策をすることで、防げる紛争もあります。これは、絶対に回避できるのに、していないという方がいるのは、残念でなりません。 少なくても、僕の周りでそういう方を減らしたい想いが執筆の出発点です。 この想いにより、読んで下さる全国津々浦々の方々のお一人お一人の中で、一つでも参考になることがあったり、近くの専門家に相談してみたり、別の対策本を手にして、対策を講じたりしてくれるかもしれません。 そのことを想像しながら、書きました。だから、あんまり難しいことは書いていないはずです。この本を執筆するに当たり、文献を引っ張って参照したこともありませんが、僕自身が今まで生きてきて、司法書士として経験してきたことや伝えたい想いは盛り沢山になったはずです。エッセイですので、お気軽に読んでもらえたらと思います。 只今、全国の書店、Amazon、楽天などで、販売受付中です。 ご高覧いただけましたら、幸甚です。