APECSは自閉症やコミュニケーションに課題を持つ人々(幼児から成人を含む)が自発的にコミュニケーションをとれるよう1985年にアンディ・ボンディ博士とロリ・フロスト言語病理聴覚士によりアメリカ・デラウェア州 デラウェア自閉症プログラムに通っている児童に実践されたことで始まった独自の拡大/代替コミュニケーション(表出コミュニケーション)を教える指導法です。
A1960年代初期からの研究では、拡大・代替コミュニケーション(Augmentative and Alternative Communication)システムは発言の発達を阻害するのではなく、発言の発達を促進することが示されています。
APECSを実施することをこのようなスキルがマスターするまで延期した方が良いですか?
絵や文字の一致や弁別するスキルはPECSを開始する際には必要ありません。PECSの実施まず「コミュニケーションの取り方」そして、「コミュニケーションの持続のさせ方」という重要なコミュニケーションスキルの基礎から教えていきます。APECSを成功させるのに最も重要な要素は強力な強化子の特定です。支援者チームが一日の中で学習者が好み楽しむ活動やアイテムを見つける必要があります。さらに、見つけられた強化子のアクセスする限度を慎重に監視しコミュニケーションをとる機会の計画を立てることが重要です。もしこれらのアイテムが常に自由に利用できる場合、最初のPECSレッスンの時、学習者は好みのアイテムを要求する意欲が低下する可能性があります
APECSコミュニケーションブックは学習者の声に相当するものとみなしますので、各学習者はそれぞれ個人独自のコミュニケーションブックを用意する必要があります。私達が声を他人とは共有しないのと同様に、学習者の方々はフェーズIIから全ての環境設定にブックを移送することを教えられます。その後、いつでもブックを持ち歩くことは学習者の責任になります。
APECSは機能的なコミュニケーションに限られている人々のために、研究証拠に基づいた、視覚的な自発的コミュニケーションシステムです。PECSは6つの指導段階で構成され、そして、手順全体を通して具体的な教え方を取り入れています。絵カードを使用したスケジュールはあくまでも視覚支援のツールであり、一日または指定された時間内におきる活動及びイベントの予定をチェックするための視覚的な補助具です。