¥2,970ラグジュアリーコミュニズム

資本主義がもたらす破滅的な危機を避けるため、いまこそテクノロジーの恩恵を人々の手に。万人に贅沢(ラグジュアリー)を。 めざましい技術革新の果てにあらわれるポスト資本主義社会へ向けた新たな政治=「完全自動のラグジュアリーコミュニズム」の構想。 資本主義リアリズム、加速主義を超えて、イギリスの若手ジャーナリスト、アーロン・バスターニが新しい未来を提示する。 帯文 斎藤幸平 ほんとに技術革新で贅沢なコミュニズムができるの? 「脱成長コミュニズム」への挑戦! 目次 序文 未来を求める六人の人物 【第一部】楽園のもとの混沌  第一章 大いなる無秩序  第二章 三つの断絶  第三章 「完全自動のラグジュアリーコミュニズム」とは何か? 【第二部】新たな旅人たち  第四章 完全な自動化――労働におけるポスト欠乏  第五章 無限の動力――エネルギーにおけるポスト欠乏  第六章 天空の掘削――資源におけるポスト欠乏  第七章 運命を編集する――老いと健康におけるポスト欠乏  第八章 動物なしの食物――栄養におけるポスト欠乏 【第三部】楽園の発見  第九章 大衆からの支持――ラグジュアリー・ポピュリズム  第一〇章 根本原理――新自由主義との決別  第一一章 資本主義国家の改革  第一二章 FALC――新たな始まり 訳者あとがき 橋本智弘 著者プロフィール アーロン・バスターニ (著/文) ジャーナリスト。Novara Mediaの共同創設者・編集主任。ロンドン大学にて博士号取得。ニューメディア、社会運動、政治経済などを研究分野としてVice、Guardian、London Review of Books、New York Timesなどに執筆、BBCやSky Newsでコメンテーターとして出演。 橋本 智弘 (翻訳) 一橋大学言語社会研究科博士課程在学中。ケント大学英文科修士課程修了(MA in Postcolonial Studies)。専修大学、明治大学で非常勤講師。専門は、ポストコロニアル理論・文学。共著に『バイリンガルな日本語文学』(三元社)、『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち――いま読みたい38人の素顔と作品』(青月社)。

¥3,85099%のための経済学

【詳細】https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909237569 新自由主義によって破壊された人々の生活、広がる格差と貧困、富を蓄積する大企業、深刻化する気候変動、そしてコロナ禍……。 次々と襲ってくる「危機」に対して、ヨーロッパの左派はどのように立ち向かおうとしているのか? 本書は、ジェレミー・コービンが党首時代の英国労働党で、経済政策ブレーンたちがその叡智を結集した、革新的で、刺激的な、政策論集。 いまこそ、99%のための経済学を! ─推薦!───────────────────── 気候変動、経済格差、パンデミック……。1%の金持ちにこれまでのツケをしっかり払わせよう。 本書こそが、怒る庶民のために書かれた21世紀型社会主義のマニフェストである!  ──斎藤幸平 経済思想家 日本経済は、格差の拡大や環境破壊を伴いつつ、転落の一途にある。これまでの資本主義は完全に行き詰った。どうすればよいのか。この本には、ポスト資本主義のビジョンがぎっしり詰まっている。日本を蘇らせるために、日本のリベラルは、ここに示されたビジョンと経済学で理論武装すべきだろう。  ──森永卓郎 経済アナリスト 拝啓 パンケーキ総理  この本読んで出直してもらっていいですか?  ──山本太郎 れいわ新選組代表 ジョン・マクドネルのリーダーシップは、今までにないレベルで、公正かつ民主的な新しい経済の議論を開いた。 支配層のための経済のルールを書き換えるために、市民、労働者、知識人の熱量が集結した。気候、健康、民主主義──複数の危機に直面する今、本書はラディカルな想像力を政策へと切磋琢磨するパワフルなテキストである。  ──岸本聡子 シンクタンク研究員、『水道、再び公営化!』(集英社新書)著者 ────────────────────── 日本語版への序文 ジョン・マクドネル 序 文 ジョン・マクドネル 【第1章】  ポスト真実の世界で経済学を民主化する アントニア・ジェニングス 【第2章】  労働党の財政信頼性ルール サイモン・レン=ルイス 【第3章】 租税回避問題に取り組む プレム・シッカ 【第4章】 未来を守るために、英国はグリーン・ニューディールを必要としている アン・ペティファー 【第5章】 フェアでオープンで革新的!――労働党の国際貿易政策 バリー・ガーディナー 【第6章】 英国経済の「脱金融化」と公共銀行の重要性 コスタス・ラパビスタス 【第7章】  企業の所有形態のモデルを提案する ロブ・カルバート・ジャンプ 【第8章】 分断を超えて――国の繁栄のための権限移譲 グレース・ブレイクリー/ルーク・レイクス 【第9章】 新しい経済における民主的所有形態 ジョー・ギナン/トーマス・M・ハンナ 【第10章】 新しい地域経済システム――英国と米国を例に マシュー・ブラウン/テッド・ハワード/マシュー・ジャクソン/ニール・マキンロイ 【第11章】 債務依存と日常生活の金融化 ジョンナ・モンゴメリー 【第12章】 プラットフォーム独占とAIの政治経済学 ニック・スルニチェック 【第13章】 データ・ニューディール フランセスカ・ブリア 【第14章】 新しい経済と新しい経済学 J・クリストファー・プロクター 【第15章】 ソーシャルインフラへの公共投資で、生産的で持続可能な配慮型経済をつくる オズレム・オナラン 【第16章】 レンティア資本主義とプレカリアート――コモンズ基金がなぜ必要か ガイ・スタンディング 《試し読みができます!》 https://hanmoto.tameshiyo.me/9784909237569

¥2,750新たな極右主義の諸側面

ヨーロッパでグレタ世代を熱狂させた、アドルノの《新刊》。 『新たな極右主義の諸側面』は、テーオドル・アドルノがオーストリア社会主義学生同盟の招待に応じて一九六七年四月六日に行った講演であり、これまで音声記録しか残されていなかった。二〇一九年、アドルノの没後五〇年に改めて出版されたところ、週刊誌『シュピーゲル』のベストセラーリストに七ヶ月もの間名前を連ね、二〇二〇年四月時点で七万部という古典的な思想家の書物としては異例な売れ行きを見せたほか、各新聞に取り上げられるなど、ドイツ国内で大変な反響を呼んだ。