米
三原の管内では、南北に連なる約400mの標高差を活かし、多様な気候風土と環境に調和したお米の生産が行われています。
北部の久井高原地帯では、備南の最高峰である宇根山に抱かれた肥沃な大地において、分水嶺から流れ込む清流と高標高地ならではの昼夜の寒暖差により、味わい深いお米が育まれています。
また、南部の平野部では、古くから人間の生活を支えてきた沼田川水系や賀茂川水系からの潤沢な流下水や、幾多のため池に蓄えられた天水などの豊富な水の恵みが個性ある米を実らせます。
近年では、次代の稲作に向け、ドローンやIOTなどの技術導入に取り組んでいます。
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三原市深地域の名産「西條柿」。西條柿は主に中国地方で栽培されている渋柿ですが、深地域産の西條柿はこんもりとしていて側面の立溝が深く、やや淡色で豊艶、高糖度が特徴的です。 一果ずつ収穫・厳選し、昔ながらの酒を使った渋抜きを行うことで、風味豊かで舌触りが滑らかなさわし柿(脱渋柿)に仕上がります。 旧来からの製法を伝承し、新たな技術を模索する。まさに、温故知新を体現する名産です。
<竹原 吉名の赤土じゃがいも> 瀬戸内海のオーシャンビューを背景に、じゃがいもの葉の緑と花の白が織り成すコントラストは、名産地、竹原市吉名地域の名勝です。 吉名地域のじゃがいも栽培は100年以上の歴史を誇り、この地域特有の赤土で栽培されたじゃがいもは、緻密で弾力があり甘みのある果肉が特徴的です。 かつては「まるよし」ブランドとして全国にその名を馳せ、その誇りと類稀な栽培環境は現代にも継承されています。 <久井 加工用じゃがいも> 宇根山山麓につながる肥沃な久井高原大地では、機械化一貫体系による効率的な大規模じゃがいも栽培が行われています。 なかでも、県内唯一となる自走式ポテトハーベスタによる収穫のその迫力とスケールは、壮観です。 毎年、お盆前には「久井町産ポテトチップス」が地場スーパーの店頭に並びます。
往時の塩田跡に広がる竹原地域のぶどう畑。熟期になると地域一帯にぶどうの甘い香りが広がります。 キャンベル・アーリーと呼ばれる種を原種にもつ竹原のぶどう栽培は1870年代に始まったといわれ、かつては甲府や岡山をもしのぐ品質を誇り、その名を馳せました。その品質の高さを証明するかのように、赤玉ポートワインの原料にもなり、その芳醇な香りは竹原キャンベルの特徴となっています。
<みどりの輝き> 風光明媚な瀬戸内海に浮かぶ、佐木島。春は桜の楽園となる人口700名余りの離島の名産のひとつが、さわやかな白緑色メロン「みどりの輝き」です。 温暖な気候とミネラル分豊富な海砂に由来する砂質土壌に卓越した栽培技術が相まって、滑らかな舌触りの高糖度メロンが育まれます。 高齢化の進展と肥培管理の難しさから生産者数、生産量ともに減少してきていますが、「みどりの輝き」には、プロ農家の熱意・技術・夢が注ぎ込まれています。 <ローランメロン> 外皮は美しいネットメロン。果肉はメルティング質の肉質で、とてもジューシーです。