親の心構え・できること・やるべきこと

■「親がしてはいけないこと」20年の記者経験で得た結論■ 不登校のお子さんがいらっしゃると、「親にできること」は何か、ということはとても気になることの1つでしょう。 しかし、不登校経験者の取材を20年弱続けてきた記者は、「親がしてはいけないこと」の方がもっと大事だという結論にいたりました。 不登校経験者の声をもとに、「親がしてはいけないこと」の3つの具体例を、理由とともに紹介します。

親の経験談

■理解のあるフリをして、本当は「世間体を気にしていた」不登校の子を持つ母の本音とこれからの決意■ 私は「正しい子育てをしているんだ」と思いたかったんです。 息子さんの不登校当初をそうふり返る、キリンノツバサさん(仮名)。 7年のときを経て、訪れた気持ちの変化と息子さんに願うことを執筆いただきました。 ーーー キリンノツバサさん:息子の不登校は、小1の夏休み明けの『今日から行かない』という宣言から始まりました。 始めのころは『学校へ行きたくないのなら無理しなくてもいいんじゃないか』と、私は理解のある母親になろうとしていました。 私自身も摂食障害で高校時代にすこし不登校を経験していたので、息子を理解したいと思っていたんです。 ですが今思い返すと「私は子どもを学校へ行かせることができない、ダメな母親なんだ」『私の子育てはまちがっていたんだ』と心の底では世間体を気にしていました。

子どもの気持ちや経験談

■「15年前の自分よ驚け」30歳の不登校経験者が語る「私にとっての不登校」■ 「今日からみやもと」さんは、約15年前に、高校入学から約2か月で不登校になりました。 そんな「今日からみやもと」さんは、「不登校は贅沢な時間だった」と言います。 そう思う3つの理由を紹介します。 なお、「今日からみやもと」さんは、不登校ののちに定時制高校に入り直して卒業し、大人になり、結婚もしました。「15年前の自分よ、驚け」と言っています。

子どもの生活(昼夜逆転、ゲーム・スマホ依存など)

■「ゲームのやりすぎで心や脳はゆがまないの?」5つの親の疑問に児童精神科医が答えます■ 「うちの子はゲームばかり、脳や心への影響が心配です」 「うちの子はゲームで負けると叫んだり、暴れたりします。親はどうすればよいのでしょうか」 そんな悩みを抱えている不登校の子を持つ親はすくなくありません。 そもそも、ゲームのやりすぎで、脳細胞が壊されるということはあるのでしょうか。 ゲーム問題にくわしい児童精神科医・関正樹さんが、不登校のわが子のゲームで悩む親からの5つの質問に答えます。

子どもの発達特性

■「発達障害の子どもの進路を考えるために」親子で知っておきたい3つのこと■ 発達障害児支援などに14年間従事してきた、公認心理師・臨床心理士の伊藤かおりさん。 「発達障害がある子どものために、親が知っておいたほうがよいこと」「「幼児期、学童期にやっておくとよい、とても大切なこと」があると言います。 一つは、「相談することに慣れておくこと」。その理由と、他の二つとは。

子どもの勉強、受験・進路

■「勉強の話をするのはダメ絶対!?」わかっちゃいるけど……「いったいいつまで勉強しなくていいの?」■ 不登校のお子さんについての「そろそろ勉強をしてほしい。でも本人にそんなことを言っていいのか……」というお悩みは、親御さんから必ずと言っていいほど聞くものです。 「いまは見守りましょう」と言われることも多いのですが、「一体いつまで待てばいいの?」とお悩みの親御さんは大勢いらっしゃいます。 そこで、「不登校から勉強を始めるタイミング」について、次のようなことを紹介します。 ・勉強について声をかけてもOKな、3つのタイミング ・実際に声をかけるときの、3つのポイント ・どうしても声をかけづらいときに、親御さんにできること ・勉強をしていても要注意な状態、勉強をしていない要注意な状態 勉強については、親御さんだけではなく、実はお子さんも気にしていることが多いのです。 タイミングとポイントを押さえた声かけで、お子さんはきっと「次の一歩」に踏み出せます。 具体的でわかりやすいタイミングとポイントですので、ぜひ、参考にしてみてください。 筆者は、不登校支援の最前線で相談員として約12年間、子どもと保護者双方の悩みに寄り添ってきた半村進さんです。

有名人や有識者からのアドバイスや励まし

「不登校、全然いいよ」カービィ、スマブラの生みの親 桜井政博さんに聞く「ゲームと不登校」 ゲームクリエイターとして『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』などの大人気作品を手がけてきた桜井政博さんへのインタビューを紹介します。 無料部分では、次の質問にお答えいただいいています。 ・ゲームづくりのプロである桜井さんが感じるゲームの魅力とは? 会員様限定の部分では、次の質問にお答えいただいています。 ・桜井さんは、不登校について率直にどう感じているのか? ・(不登校中の)子どもたちにとって、ゲームはコミュニケーションツールになるのか? ・桜井さんがゲームをつくる原動力とは? ・制作の裏側や、ゲームをつくるうえで意識していることとは? ーーー 桜井さん:私のゲームの原体験は、モニターのなかで物が動くのを体感したことです。 子どものころ、いわゆる「ブロック崩し」のようなゲームがありまして。 手元のパドル(コントローラー)を動かすと、画面のなかでブロック崩しの棒が動くんです。 自分がパドルをゆっくり回すと画面上の棒はゆっくりと進むし、速く動かすとガチャガチャと素早く動かすことができる。 自分の動きと棒の動きがリンクすることや、モニターのなかなのに何かがあるということが、とても不思議でした。 コントローラーを操作したときに、手に物理的な重たさを感じるんですね。 ゲームの双方向性といいますか、自分が画面を見て判断して、手から情報を送るというやりとりそのものが、とても鮮烈だったんです。 画面から受ける感触。それは大人になった今でもゲームの魅力の1つだと思っています。