胃内視鏡(麻酔使用)

麻酔を使用した胃内視鏡とは、患者さんの苦痛を軽減する目的で、静脈麻酔をしてから行う胃内視鏡検査(胃カメラ)です。麻酔を使用した胃内視鏡は、患者さんの胃内視鏡への不安と苦痛を大幅に軽減します。 関西では経鼻胃内視鏡が盛んにおこなわれており、当院でもその準備がありますが、当院で開院後に行った胃内視鏡のうち、90%以上の方が麻酔を使用した胃内視鏡を希望されました。

大腸内視鏡(麻酔使用)

大腸内視鏡(麻酔使用)とは、静脈ルートから麻酔薬を注射し、眠った状態で行う大腸内視鏡です。検査中に大腸内視鏡を受けている感覚はありません。当院では、生体モニターといって、血液の中の酸素濃度、血圧、心拍数などをモニターする医療機器からの情報をもとに、麻酔の量を調整します。麻酔効果を、患者さんに声をかけながら意識状態を確認するのではなく、数値化したデータで確認していきます。

下剤を飲まない大腸内視鏡

まず胃内視鏡を行います。胃の観察をした後に、十二指腸で下剤注入を行います。下剤注入後、トイレを往復していただきます。トイレがきれいになったら、大腸内視鏡を行います。

すい臓内視鏡(超音波内視鏡 EUS)

胃や十二指腸に内視鏡を挿入し、内視鏡の先端に装備してある超音波検査装置によってすい臓を観察する検査方法です。すい臓がんの診断率は97.7%と報告されており、最も検出率の高い検査方法とされています。超音波内視鏡では、2㎝以下の小さなすい臓がんでの検出率も高いと報告されています。やや太めの内視鏡を使用することから、麻酔や鎮静剤の使用が不可欠であること、また技術を持った医師が少なく、提供できる施設が少ないことがデメリットと言えます。 超音波は脂肪により反射されます。脂肪肝をはじめ、内臓脂肪が多い方では、十分に検査ができないことがあります。