白石のソウルフードは「ハートフル」 孝行息子のうーめん物語

「心が温まる麺」 約400年も前から、そんな評判とともに親しまれているご当地麺があります。 その名も「白石温麺(うーめん)」 そもそも、「うーめん」という名をはじめて聞いたという方も多いのではないでしょうか。 「そうめん」じゃないの?「心が温まる」ってどういうこと? そんな、知る人ぞ知る宮城県白石市のソウルフード・うーめん。 この記事では、テレビ番組「秘密のケンミンショー」でも話題を呼んだ「きちみ製麺」会長、吉見光宣がうーめんとともに歩んだ半生を語ります。

世の中になかった「手延べ」温麺を現実に。

「ここの手延べ麺がやっぱり一番好きです」 そんなお客様からの嬉しい声がたくさん届く、きちみ製麺自慢の品となった「手延べ温麺」 その温麺完成の裏には、先も見えない道を突き進んだ一人の社員の、並々ならない努力の歴史がありました。 この記事では、「手延べ温麺」を一人で作りあげ、さらなる高みを目指して工夫を続ける手延べ部門リーダー・小野が、手延べ製法の復活に奮闘した日々とこれからを語ります。

「いつも笑顔でいられるよう」うーめん専務のハートフル人生

宮城県白石市で地元に愛され続けているご当地麺「白石温麺(うーめん)」。 会長自ら「ハートフルヌードル」と呼ぶこの商品を創業以来126年手掛け続けるきちみ製麺。そこに集う人々もまた、ハートフル。 「社員とお客様と、毎日笑顔で過ごしたい」そう語るのは、きちみ製麺を経理や総務の面から支える縁の下の力持ち、専務・吉見智恵。 今回の記事では、元教員から商売人という当時としては珍しい道へと進んだ彼女が、人生が変わるきっかけとなった吉見光宣会長との出会いから、きちみ製麺と共に歩んだこれまでを振り返ります。

「温麺」と「こけし」、ものづくり二刀流の白石愛が止まらない。

「きちみ製麺に入ってから、人と関わるのが好きになったんです」 そう語るのは、きちみ製麺に入社して22年目の木村敦さん。これまで宮城県白石市のご当地麺である白石温麺(うーめん)の商品開発から販売まで幅広い業務を担当、ヒット商品となったリラックマや、すみっコぐらしなどとのコラボ温麺を手がけた人物でもあります。 さらに木村さんには、実は白石らしいもうひとつの顔があるのです。それは、白石の伝統工芸であるこけし職人でもあること。温麺とこけし、白石を代表する2つの名物に深く入り込んでいった結果、仕事も、人生も、毎日が楽しいという木村さん。 白石への愛が止まらないものづくり二刀流社員のお話を、どうぞーー。

お客様はきちみ製麺を一緒に未来に繋いでくれる仲間

「10年以上接客の仕事をしていますが、こんなにたくさんのお客様に応援してもらったことは初めてなので、きちみ製麺は愛されている会社だなあと感じています」 「お店ではたくさんの方にありがとうと言ってもらえて、みんなきちみ製麺のファンなんだなって強く感じるんです」 今回のインタビューに登場するのは、そんな言葉が自然と出てくるくらいお客様と直に向き合っている2人。 店舗での接客やマーケティングなどを担当する大庭さんと、店舗での接客とSNSを担当する扇田さんです。 きちみ製麺が作る白石温麺(うーめん)には、400年の長い歴史があります。温麺の名前の由来は「温かい思いやりの心」。400年ほど昔、胃を病んだ父に息子が油を使わない麺を作り、父が元気になったことから、そう名付けられたそう。 白石市には温麺を作る会社がたくさんありますが、最近はその数も減ってきてしまっています。 そんな中、百年以上前から温麺を作り続けているきちみ製麺。毎日たくさんのお客様の声に触れている2人にきちみ製麺の魅力やお仕事の様子などを語ってもらいました。