メルコシンクレッツのグループ会社バッファローの前身メルコは、1975年 オーディオアンプメーカーとして誕生しました。 そして1978年、株式会社となったメルコの最初の製品がターンテーブルユニット『3533』でした。砲金製のターンテーブルだけで重量20kg、慣性モーメント3.5トン/c㎡。フライホイールの強大なイナーシャ(慣性)で揺るぎのない回転を得ようとするアプローチは、オーディオファンの方々と直接ふれあって得られたニーズを具現化したものでした。この糸ドライブ・ターンテーブルユニットこそが、バッファローの「ものづくり」の原点です。 その後Hi-Fiオーディオの世界から一旦離れたバッファローは、無線LANやNASなど、PC周辺機器開発のトップブランドとして研鑽を重ね、数々の実績を積み上げてまいりました。 PCとHi-Fiオーディオ。両者はその市場環境から、「ものづくり」の前提は真逆に近いものになります。大量生産と少量生産。軽薄短小と重厚長大。 極めて短い製品ライフサイクルと、ロングラン。実用本位と高い趣味性。当然、製品の性質もまったく異なるものになります。しかし、「音源ファイル」の登場により、それらを同時に使わなければならない状況となったのです。 もちろん、ファイル音源の保存や伝送はこれまで通りの「PC周辺機器」でも、機能的には可能です。しかしオーディオファンの方々からは「オーディオ機器同様の手法で作られたPC周辺機器」に対するリクエストが寄せられ、実際にオーディオ機器同様の使い方をしてしまい、それを想定していないPC周辺機器が故障してしまうこともありました。 そして、世界で唯一オーディオ機器メーカーを出自とするPC周辺機器メーカーとして、バッファローは、そのDNAと業界トップブランドとしての技術と実績をあますことなく投入し、「オーディオのアプローチでPC周辺機器を作り変える」ことへの挑戦を決断したのです。これが新たなブランド「DELA」誕生の 経緯であり、同時にDELAの使命でもあります。 メルコからバッファローへ、そしてバッファローの豊富な実績をもって再び「オーディオ」というルーツに回帰した DELA。先駆者として、音楽愛好家のみなさまに心から満足していただける「伝送品位」のオーディオ・リファレンスをお届けしてまいります。 Au-delà de I' audio numérique, それはデジタルオーディオの未来のために。