【あやかちゃんの”縫製を志すもの展2”】 ”服飾で生きていく” そう決めたのは、彼女が11歳になる年であった。 ────────────────────── 緊張で足が震えたピアノの発表会。 まだ小さな彼女の背中を押したのは、お母さんが縫ってくれた紫色のドレスだった。 服飾の仕事をしていたお母さんの背中を見て育った彼女がファッションに興味を持つのは自然なことだろう。 彼女は、服飾で...