幣立神宮(熊本・山都町) ― 銀河叙事詩の交点としての聖地 夜明け前の森に立つように、私たちは静かに耳を澄ます。幣立神宮――熊本・山都の山肌に寄り添うこの聖地は、郷社という顔を超え、銀河の記憶と人類誕生の秘密、レムリアやアトランティスの残響までも抱きとめる「地球のへそ」だ。分水嶺に降る一滴が東西へ別れるように、ここでは歴史と神話、科学と精神、地域と宇宙が分かたれ、そして再び結ばれる。御神木は倒れ...