東進ゼミナールは学習塾です。従って、地域の皆様が「子ども達の成績をアップさせる」ことを期待されるのは当然であると思います。しかし、私はそれ以上に関校を「子ども達にとって真の学力がつき、かつ居場所のある塾」にしたいと考えます。
 なぜなら、今まで多くの生徒と接してきて、学力アップだけでなく塾に自分の居場所を求めている子ども達が多いことに気づいたからです。居場所とは、自分が活躍できる場、ライバルと競い合える場、悩み事などを教師に相談できる場です。どんな子どもにも共通しているのは「自分をひとりの人間として認めてもらいたい」という思いがあることです。
 人間は誰でも生まれ持った可能性があります。この可能性を引き出すためには、子ども自身の努力だけでなく、彼らを教育する大人の影響が大きいはずです。ですが、子どもたちとの深い信頼関係ができていなければ、子ども達は心を閉ざしてしまいます。これでは、大人がどんなに多くの知識や経験を持っていても、子ども達の心に火をつけることはできません。
 私は、子ども達一人ひとりにプロ教育者として、かつ人間として接し、彼らを認め励ましながら、時には厳しく、時には温かく彼らの心に火をつけたい。子ども達が生き生きと目を輝かせ、ワクワクする授業をしたい。子ども達と真の信頼関係を築きたい。子ども達の可能性を最大限に引き出してあげたい。あの坂本龍馬のように、勇気や愛や行動力を持った21世紀の担い手を育成することこそ、私達の最大の使命であると確信します。
 私自身も現代の坂本龍馬を目指して一生懸命努力し、子ども達に大きな夢を育みながら、この地域の教育レベルを高めていく決意であります。

    2001年1月 塾長 小木曽 敦