中医学の五味 ⑤鹹味 最後、塩辛い味を解説します。塩辛い味は中医学で鹹味(かんみ)といいます。排泄を促す効能と固まっているものを柔らかくする効能があります。「傷寒論」の中に大承気湯(ダイジョウキトウ)という方剤(ほうざい)があります。その中の生薬芒硝(ボウショウ)は塩辛い味がします。便秘を解消することができます。 また、結節やしこりなどの硬い病的生成物を軟化・分散させるために、鹹味の薬が使...