最終的に、杖無しで歩けるようになりました。足の長さの差を体を曲げて自力で調整していた為、骨盤や膝への過度な負担が掛かっていましたが、靴を調整するだけで、健康寿命を確実に延ばすことが出来ます。これが手術で治療をしようとする日本と、ヨーロッパの保存治療を優先する大きな違いです。勿論ヨーロッパも手術はしますが最終手段としてで、保存治療を飛び越えて手術をするということはしません。元々は、左右差の無い下駄や草履が履かれていた日本と、接着剤が無い時代から手製で今のような靴があったヨーロッパの足と靴への関心の違いにあります。ユーザーである一般の方は勿論、医療関係者も同じなので、「たかが履物」という考えがある限り、ヨーロッパの考えに至るのには、まだまだ相当な時間が必要だと感じずにはいられません。