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日本で一番小さなパンまつり
「本当に一坪しかないのね」
会場に訪れたお客さまの驚きの声に、パン屋さんはにやりと笑います。
「そうなんです。一坪パンまつりですから」
たかが一坪、されど一坪。
地元不動産屋さんご協力のもと、八王子のまちづくり会社が管理・運営をする一坪チャレンジショップ・はちチャレを会場に2017年5月からスタートした<八王子一坪パンまつり>。
パン屋さんと地域の人々の新たな交流を生み出すことを目的の一つとしています。
会期中、1日に出店するパン屋さんは1店舗のみ。
日替わりで様々なパン屋さんとの出会いを楽しめる6日間です。
「今日はどんなパン屋さんのパンが食べられるんだろう」
毎回そんなワクワクを皆さまに提供することが出来れば と考えています。
< 初回は土砂降りの中、3時間足らずで150個のパンが完売 >
第1回目の開催初日のことを、今でもよく覚えています。
朝から土砂降りの雨。
にもかかわらず、足元の悪い中、開始時刻前から一人、また一人と続々とお客さまがやってきます。
「まちなかでポスターを見かけて、楽しみにしていました」
「今日の朝刊に載っていたので、それを見て来ました」
この日、パン屋さんが用意したのは、150個のメロンパン。
中には、家族や職場のスタッフの分も、と、まとめて購入される方も多く、ランチタイムが終わる頃にはすべて売切れ。
買いそびれたお客さまは、残念そうなため息をもらしながらも「明日は早く来なきゃ」。
他のパン屋さんにも初日の動向をすぐに共有。
当初予定していた個数を大幅に変更し、500個のパンを用意したパン屋さんもいました。
後日、500個のパンがずらりと並んだ<八王子一坪パンまつり>
大盛況の中、完売となりました。
< 2022年、会場・はちチャレが駅前に移転しグレードアップ >
初回から開催会場として利用を続けてきたはちチャレが、2022年9月に移転しました。
場所は、JR八王子駅前の一等地。
ビルのエントランスの端っこに設置されたホワイトウッドの小さなスペース。
ここなら雨の日も安心です。
広々としたカウンターはたくさんの商品を並べられるのでとっても便利。
陳列用のショーケースも、新たに導入されました。
ますますパワーアップしたはちチャレでの初開催は同年11月。
「パンまつり?初めて知ったよ」
「今まではどこで開催していたの?」
「こんなイベントがあったなんて。
パンが好きだから嬉しいです」
変わらずパンまつりを目掛けて足を運んでくださる方々の他にも、新たな出会いと笑顔がたくさんありました。
< 地域の皆さまのおかげで今がある >
<八王子一坪パンまつり>は、とても有難いことに、初開催の頃からずっとたくさんの方々に応援して頂いております。
開催日が近づいてくると、まちなかの商店や飲食店にポスターやチラシを設置して頂いたり、地域のポータルサイトや各種メディアに掲載して頂くこともあります。
一坪という小さな小さな会場で、想いを込めて焼いたパンを丁寧に並べ、おもてなしの心でお客様をお迎えしてくださるパン屋さん。
今日しか会えないパン屋さんのもとへ、6日間、毎日足繁く通ってくださる地域の皆さま。
たくさんの感謝の気持ちでいっぱいです。
パンがつないでくれる
ひと と ひと。ひと と 地域。
<八王子一坪パンまつり>は、これからも地域の皆さまへの感謝の気持ちを胸に、パンを愛するすべての皆さまの笑顔のために少しずつパワーアップしながら継続していきたいと思っています。
今後も引き続き応援よろしくお願い致します。